2月も末が近づくと大学と高校受験の結果がじわじわと出て来た
上の子な滑り止めともう一校が合格
第1志望は落ちたけど、追加合格の発表がまだで、第2志望は補欠合格が出たけど、確定までまだしばらくある
下の子は滑り止めの私立は合格
本命の公立はもうすぐ合否が分かる
この合否が分かるのを待つ時間が、1番気が休めるみたい
決まったら決まったで制服の注文や書類の作成など忙しくなりそうだし、上の子の一人暮らし用の住まいも探さないといけないし、やる事てんこ盛りできっと寂しさが紛れていくんだろう
そんな事を考えていたら、バイト仲間の鶴子さんがチャイムを鳴らした
鶴子さんは近所の友達で、前にバイトを紹介してもらった事から、今のバイトに私が引き入れた
優しくて可愛くて面白い素敵な友達
鶴子「文旦をもらったからお裾分け
それから、ふーくんが引っ越しの段ボールを探していて、私さんに手伝ってもらったらって今日話したんですよ」
私「そうなんだ!全然大丈夫だよー!ふーくんにはお世話になってるし、メッセージしておくねー
文旦ありがとう♪」
美味しそうな文旦とふーくんへの段ボール依頼
久しぶりにふーくんとバイト以外で話せるんだなと、段ボールの件の了承と会う約束をした
次の日の午後に段ボールを渡す約束をした私は、午前中は段ボールを入手するべくスーパーに
スーパーで買い物後に段ボールに商品を入れて二箱ゲットした
もう二箱段ボールを畳んで持ち帰ろうとしたら店員さんに止められた
買い物以外では持っていっちゃいけなかったみたい
すみませんと謝った
その後外資の大型スーパーでも段ボールをもらおうと思ったが、蓋のない段ボールしかなかったため、ホームセンターへ向かった
ホームセンターで段ボールを買い、初めから普通に買えば良かったのかと思いながら一旦帰宅して昼食をとる
約束の時間まで1時間
少しワクワクしながら、外資スーパーで買ったカツサンドとロールケーキを食べたいかをふーくんにメッセージを送る
ふーくん
「食べたいです!」
本当かわいいと思いながら、ラップを巻いて準備した
段ボールをふーくんに渡すべく、ふーくんのマンション近くの駐車場でメッセージを送った
私「隣の駐車場に着いたよー」
ふーくん
「今行きます」
マンションを見ていると反対方向からふーくんがやって来た
ふーくん
「コンビニの駐車場で待ってたんすよー、ありがとうございます♪」
私「そうだったんだ、荷物になるからここにしたんだよー、一緒に持っていっていい?」
ふーくん
「お願いします」
ふーくんのマンションはオートロックでセキュリティ抜群!さすがいい家の息子さんだ
上の子の一人暮らしにもこんなマンションが、いいな
3階の角部屋の玄関まで段ボールを運んだ
玄関にも5、6足靴が無造作に転がっている
まるで友達がいっぱい来てるみたい
私「いいマンションだね、家賃高そう」
ふーくん「安いっすよ、四万ちょっとっす」
私「安い!お買い得だね」
そんな話をしていたらふーくんがバックパックを持って出て来た
私「どこか行くの?」
ふーくん
「近くのモールで買い物したいんすよ」
私「車で送ろうか?」
ふーくん「お願いします」
段ボールだけのつもりがそのままショートドライブ
買いたいものはコスメだそうだ
元美容部員の私にとってはふーくんがどんなコスメを買いたいか興味深々
私「ここら辺で大丈夫?」
ふーくん「ありがとうございました」
私「私、30分くらいなら時間あるけど、一緒にコスメ見てあげようか?」
ふーくん「いいんすか!お願いします!」
そこからどんな色のコスメが欲しいとか、スキンケアも欲しいとか楽しくコスメトークをしながら買い物タイム
お母さんの買い物について来た感じもあって見やすかったと喜んでくれた
本当こんなかわいい息子がいたらすごく楽しいだろうな
実際下の子にはスキンケアコスメを買ってもつけてくれないし、まゆのカットもたまにさせてくれるくらいで、全然無頓着だからやりがいがない
女の子でも男の子でも好きな事をすることが大切だ
私「本当ふーくんって面白いよね!ご飯食べに行きたかったなー」
ふーくん
「大丈夫っすよ、行けますよ」
私「本当!いつ?」
ふーくん「再来週くらい?月曜か火曜なら大丈夫っすよ」
私「じゃあ月曜にしよっか?」
ふーくん「じゃあ今日と同じくらいの時間で」
私「わーいありがとう!何食べたい?」
ふーくん「肉っすね!ステーキ!」
私「OK!肉ね!」
シフトがもう被ってなかったから最後にご飯に行けることになって本当ラッキー!
今までお世話になったお礼ができそう
ワクワクしながらお店を探す
最後だからやっぱりお手紙も渡そう
買っておいたレターセットに目をやる
今ならもう泣かないで手紙を書けそう
