後2ヶ月で洗車バイトを始めてから1年になる


この10ヶ月で私の世界は広がったと、つくづく思う


バイトは10代の頃にしていたから、25年ぶりだった


正社員とは違う身軽な契約だけど、仕事には変わりないから真面目に取り組んできたつもり


家庭からほんのちょっと出ただけだけど、社会ってこんなに混沌としていたって事を思い出させてくれた


単純な作業だけど、車を洗うと心も洗われていく


人様の財産である車に、普通だも触ることなんてないけど、洗車という仕事なら触るのは当たり前で貴重な経験だ


何より身体を動かす仕事がこんなに自分に合っているとは思わなかったし、こんなに痩せるとも思わなかった


心も体も健康になったと思う


何より家族以外の人と話すことって楽しい


もちろん気の合わない人もいる


その気の合わないところも面白い


変に気をつかってしまう人


多少気をつかう人


気が合って話しやすい人


関わると疲れる人


色んな人がいる


色んな人の価値観に少し触れただけで、私の内面に影響が出てきて

人生観が変わっていくのが分かる


出会って別れてまた出会っていく


ずっと同じなことなんてなくて、絶えず変わっていく


変化は成長だったり衰退だったり、色々あるけど納得できなくても受け入れていられるようになってきたみたい


私が自分の人生を楽しく過ごせるように、やっとなってきた


自分を優先にしていいんだと思えるようになったから、色んな事が気にならなくなった


バイト先で出会った一人一人から、大切な何かを少しづつもらっている


良いものも悪いものもひっくるめて、人生で出会う大切なリアルな経験だ


私って自分が思っていたより下ネタ苦手なんだなーとか、小さな事でくよくよする所は変わらないなーとか、元々の性格から変わらないこともあるけど悩む時間は減っている


悩んでも仕方ないから、気持ちの切り替えをできるようになってきた


悩むことは一瞬しても、長いこと悩むのは意味がないって思えるようになった


自分の心地よい状態が分かるようになってきて、自分も人も大切にしようと思う


すみませんって言わないようにしよう


ありがとうってたくさん言おう


出会った人全てに感謝しながら死んでいきたい


ケイくん

フーくん

長明

ミスター

みんなありがとう


何かあれば辞めてバラバラになるようなバイト仲間でも、みんなの人生の端っこに私と出会った記憶がほんのちょっと残っていたら、私はそれでもういいんだ

私の名前を忘れてくれても

変なおばさんいたなーくらいでいいから


私も忘れないおばさんいたっけ

高校生の時バイトしたレンタルビデオと本屋さんで、語尾がござるっていうおばさん

ソバージュヘアでかわいいおばさんだった

話してて楽しかったことは覚えてる

そんなおばさんになりたいな