ダイエット検定まで後1日


前日にバイトを入れていたことを少し後悔しながら、出社した


暑い!


そりゃそうだ、外で洗車してんだもん


当たり前に暑いからできるだけ、暑いと言わないようにしている…けど暑い


全身びっしょりと汗が出る


午前に2リットル、午後に2リットル水を飲んでもまだ喉が渇いている


暑さと疲労で無口になる


それでもできるだけ元気に仕事をしていた


今日は久しぶりにケイくんとシフトが被っている


特に話すこともないけど、あまりに話しかけないのもと思っていた


しばらくして、ケイくんが体調悪いみたいな話が聞こえてきた


大丈夫かな


私「何か病院とか聞こえたけどどこか痛いの?」


ケイくん「全然痛くないです。大丈夫です。」


少し怒ったような口調


プライベートな話に入るなって感じなのかな


要らぬ心配をしてしまったとまたまた反省


あー辛い


全然大丈夫じゃないのは私の方だよ


やっぱりシフト被らせない方が良かったのかな


こんなこと考えたくないけど、もうバイト辞めようかな


悲しい感情を感じないように、心を空っぽにしていく


滝のような汗と乾いていく身体


悲しんで何かいられないと、何とか心を立て直してどんどん車を洗っていく


えっ私ってこんなにコミュニケーション能力低かったっけ?


誰とでもヘラヘラ当たり障りのない話ができる方だったのに、今はどんな風に話したらいいか分かんない


頭がクラクラする


熱中症にならないよう気をつけてはいるのに

少し水をゆっくり飲みに行った


ケイくん「僕が行きます」


私「ありがとう」


いつもは私が引き受ける仕事を、ケイくんがなぜか代わってくれた


それだけで、嬉しい


帰り際、お疲れ様って言っても無視されてたけど、今日はお疲れ様ですって返事してくれた


今日はたまたま、ケイくんがそういう気分だっただけかもしれない


人の心は難しい


私はできるだけ、ケイくんに普通に接していこう思う


普通の同僚として


本当は、まだ普通以上に好きだけど