正社員の応募先から面接の連絡が入ったのは、ケイくんと久しぶりにご飯に行った時だった。
Instagramで応募していた食事が当たった時、ケイくんが海鮮が大好きだということを思い出したから。
何の気ないふりで誘ってみたら、曖昧な返事だったけど時間を空けてくれた。
断らないのか、断れなかったのかは分からないけど、ケイくんは嫌なら断るタイプだと思いたい。
一緒に食事が出来ることも嬉しかったが、面接の連絡に心が踊った。
面接場所はアノ島に近い。
ドライブがてら面接場所近くまでケイくんと行ってみた。
場所と距離感が掴めるとほっとした。何となくこの仕事は決まりそうな気がしていた。
正社員とバイトの掛け持ちができるといいんだけど。
ケイくんとの時間は友人としてのさっぱりしたものになっていた。
バイト先の同僚としての接し方をやっと学べてきたように思う。好きな気持ちが溢れそうになっていた時と違い、しっかりと宝箱に気持ちを閉じ込められている。
その気持ちを大切にしまっておきたい。
友人として、ずっとどこかで繋がっていたいから。
有名なプリン屋さんでプリンを買い、その日は楽しくケイくんと別れたふりをした。
きっともうこんな風に食事とかには私からは誘えない。
これが最後の食事かも。
ずっと私は繋がっていたいけど、ケイくんが繋がっていたいと思ってくれていないかもしれないから後は運に任せていようと思う。
このまま縁が続けば、きっとまた食事とか行けると思うから。
本当にケイくんありがとう。
おばさんのわがままに付き合ってくれて、嬉しかったです。
大好き