落ち着いた気持ちで言葉が出てきた。
私「いつかはというか、いいタイミングでお互い自由になってもいいんだと思うよ。人生の中でやりたかったことをできる時間は限られていると思うし、家族に遠慮してやりたいことをやれないこともあると思う。私が仕事を選ぶ基準は夫さんや家族が納得するかどうかも考えてる。自分がやりたい仕事は接客やルート営業とかになるけど、仕事の時間がはっきりしやすい仕事とか家族に迷惑にならない仕事とか色々考えてる。根本的な愛情が夫婦間でなくなっても、子供がいる家族だから一緒にいなきゃとか、親の責任については今は考えて判断する事はしんどい。」
夫「俺はずっとママちゃんの事好きだけど、ママちゃんが俺の事嫌いならすぐ別れてやるよ。明日にでも。」
私「明日にでも別れてくれる気持ちがある事は嬉しい。私は色々夫くんのことが許せないから、ずっと一緒にいるとは言えない。だけど今すぐ別れて生活することもバイトだとできない。人間1人での暮らしもままならない。ましてや子供の1番お金がいる時に生活を激変させたくない。」
夫「俺のことは好きじゃないのか?」
私「好きだとは言えない。嫌いだとも言えない。怒られると思うと素直な気持ちで言葉にできない。夫くんが怖いんだと思う。」
夫「分かった。ママちゃんの好きにしたらいいよ。離婚するなら話し合えばいいから。」
私「その時はまた話し合おうと思う。」
私のわがままなのかと一瞬思ったが、この人生で良かったと思える生き方をしたいから、私は自立した方がいい。ママちゃんは働かなくていいから家にいてという言葉を聞いた時の虚無感を思い出しながら、求人サイトを見始めた。
もちろん正社員の求人を。
愛については考えたくなかった。
愛しているのは子どもたちだけなのかもしれない。
夫には感謝していることもある。
感謝はしているけど、愛ではなく情になっているんだと思う。
情も愛の一種かもしれないけど、惰性のような気もする。
どうせ人生変わらないとか、所詮女だからとかそんな価値観でこのまま生きたくない。
最後まで自分の形を保つために足掻いていたい。
私の形。
どんなに歪でも
濁っていても
汚くても
くすんでいても
ボロボロでも
どんな姿でも私であればそれでいい
私でなくなったら
どんなに綺麗でも
透明でも
煌めいていても
本当の私ではない
それでも私は化粧をする
ありのままではなくても
ありのままの私を守ってくれている
今日も顔と心に化粧して私を守ってきた
私が傷つかないように
本当の私がどんな形かは分からない
これからも形は変わり続ける
時折本当の自分を確認する
その時ににっこり自分に向き合あるように生きたい