口に出してしまうと、もうそれは私だけの思いではなくなってしまった。


そう、事実としてそこに居るのは恋している私。


認めたくない気持ちを認めても仕方ないのが、既婚者の恋なのかもしれない。


夫くんの事はもう恋愛対象でない。


何にでも怒って、気持ちを爆発させて、私と子供達を恐怖に突き落として、しばらくしたら猫撫で声で近づいてくる夫から、後ろからハグされるたび、背筋がゾッとするようになって何年経つだろう。

仕事だけが生きがいだから、仕事でうまくいかない時は、


夫「俺はお前たちのためにこんなに苦労してるんだ!(感謝しろ!)家族に責任を取りたくないのにな!」


私「それなら、私も働くし、離婚したいの?(こっちは離婚したいよ、できるなら)」


夫「黙れ!俺がそんなに憎いのか?二度と話しかけるな!黙れ!」


私「黙ったら話できな…」


夫「黙れ!」

睨みつけられながらこういわれる。

話にならないこの人をこれ以上支える意味が私にはないのではないかと思う。


私の人生これでいいのか…


家族のためというが、ストレス発散の矛先もまた家族になるこの夫は、長男としてめちゃくちゃ大切にされてきたはずなのに。

もちろん暴力も受けずに育ったそうだ。

唯一虐待を受けた話を夫から聞いた時、


私「1時間やそこら正座をさせられた事が虐待なのか?」


と疑問に思った。

本人が虐待だと言うなら虐待なのだろが、親にボコボコに殴られて育った私には、そのくらいのことで虐待なら、私は何なんだろうと思った。