私「本当は別れたいと思ってるんだ。」
毎月大学の同級生のひろ子ちゃんとは、電話で何時間か話す。
お互いの近況報告タイムだ。
彼女には素直な気持ちも話してしまう。
大学で寮の班長を2人で任された事が、仲良くなったきっかけだった。
誕生日は2日違いで、私は和歌山出身、彼女は岡山出身。
何となく似て非なるもの。
話していて楽しいし、お互い価値観が微妙に違う事が刺激し合えていい感じ。
違いを楽しめる関係は、お互い尊重し合えている事だと、この友情で知る事ができた。
貴重で大切な存在がひろ子ちゃんだ。
毎月の電話は、数年前から始めた事だ。
出会った頃から続けている事もある。
それは、約20年もお互いに誕生日プレゼントを贈り合っている事。
毎年誕生日を楽しみにできるのは、ひろ子ちゃんとの誕生日プレゼント交換があるからだ。
去年は、D&Dのグレーのお洒落なエコバッグとペットボトルケースなどなど色々、やっぱりセンスがいい。
私は、ロクシタンの金木犀の香りがするボディーソープなどを贈った。
ひろ子ちゃん「離婚の方法とか一年位調べた方がいいかもね。」
子供の受験がある今年は、離婚問題で家庭をバラバラにはできない現実がここにある。
私「生活費も稼がなきゃだしね。」
人間1人が生活できる金額は、いくらなのだろうか。
バイトの9万円だと、ギリギリすぎる。
家賃、水道光熱費、スマホ代、食費、衣料費、化粧品、保険、車…
あっ無理だ。
全て一万円でやりくりできたとしても無理。
せめて20万円は手取りで必要だと思う。
大学生と高校生の子供2人と一緒に暮らすには、更に必要だ。
貧困のため離婚できない…
ニュースで聞いた事があった問題は、他人事ではなくなった。
結婚前の貯金300万円は定期預金とニーサで運用している。
結婚後築いた財産をどの程度分けあえるかが問題だ。
夫は本当にケチで、お金を貯める事が喜びの人だ。
生活費が足りないと何回言っても、積み立て貯金をやめてくれなかった。
だからバイトに行くことにしたのに。
貯金やめたら、バイトしなくていいはずだけど、バイトは楽しくて辞めたくない。
私「私の貯金を使えば、一人暮らしもしばらくはできそうだけどね。」
具体的に考えるだけでもかなりストレスが減るようだ。
逃げ道があると思える事が、心の負担が一時的に軽くなる。
本当に一時的に…