1月の洗車仕事は、思ったより寒くない。

動き続けている事が良かったみたい。

たまに暇な時は冷えてきて、ブルーのつなぎを着ている私は、その青さが顔をさらに青く見せた。


「大丈夫ですか?顔色悪いですよ!」

いつも優しい事務の吉さんが声をかけてくれた。


私「少し冷えたみたいなので、暖かいお茶を飲めば大丈夫だと思います。」


さりげない気配りが本当に嬉しい。

吉さんだけでなく、店長やスタッフさん達もいつも気持ちの良い挨拶を返してくれる。

ありがとうと伝えてくれる。

仕事を通して色んな人と関わる事で、私も少しずつ変わってきている。


家庭では、どんな仕事もやって当たり前で、誉めたり感謝を伝えられる事は少ない。

たくさんのタスクをこなしていく日常の中、心が疲れる事もある。

家族だから余計に何でって思う事もある。

その家族だから当たり前だという思いが、今まで私をもやもやさせていた。

何もかも私がしないといけないわけではないと、私も家族に伝えようと思う。

何もかもしたいからしているわけではない。

したくなくてもしなければいけないから、仕方なくしていたが、私がしなくても良いのではないか。


私「夕食後の食器洗いだけど、夫くんがしてくれたら嬉しいし、助かります。家事をちょっと分けてもいいと思う?」


夫くん

「別にいいけど、食器洗いに文句とか言うなよ。」


私「(ちょっとムカついたのを我慢して、おくびにも出さず)ありがとう。」


その日から深夜1時ごろなど夫の好きな時間に食器を洗ってくれるようになった。

食器を拭いて、食器だなにはしまってくれないが、洗ってくれる事に感謝している。