3人で入ったカフェは、カメリアがモチーフの大正ロマン調のインテリアが素敵だった。
ウェイトレスはメイド風の白いレース付きのヘッドドレスをつけ、白いブラウスは丸襟、黒いフレアースカートと、チョコレート色の形がシンプルなエプロンのすそには同じ生地のフリルが付いていた。
落ち着いてそうかなと入ったカフェで、このようなかわいいウェイトレスさんに会えて内心嬉しくてテンションが上がる。
メイド喫茶と言っていいのか分からないが、私にとって初メイド風喫茶になった。
私「ウェイトレスさんかわいいね。」
娘「かわいい!ここでバイトしたい!」
私「大学生になったら、バイトしていいんじゃない?」
ケイくん「やっぱり親子ですね。話し方もそっくりですよ。」
ニコニコしながらケイくんが言う。
親子で顔を見合わせ、
娘「ママ大好きだから。」
私「私も」
ケイくん「まぁそうでしょうね。」
少し苦笑いになったケイくんの目に、一瞬影が見えた気がした。
ケイくんは、甘納豆芋のケーキと紅茶。
娘は、ソフトクリームの乗ったあんみつと紅茶。
私は、モンブランとコーヒーを注文した。
ケイくんは、お芋好きでスイートポテトが大好きだそうだ。
お芋好きには悪い人はいないと思っている私は嬉しい。
いつもモンブランを頼んでしまう私は、モンブランしか食べたくないほどモンブランが好きだ。
チーズケーキやショートケーキも好きだが、選ぶのはモンブランがない時だけ。
栗のモンブランも好きだが、芋のモンブランも大好き。
モンブラン発祥と言われているパリの店のモンブランは白いそうだから、いつか食べに行きたいと思っている。
ケイくん「僕の父もモンブランをよく食べてました。」
私「そうなんですね。趣味合いますねー!」
なんて事ない話だが共通点が少し嬉しい。