そんな風にもう無理って限界まで我慢し過ぎてしまう。
今考えると、途中で誰かに相談もしていたのに、上手くストレスを調整できていなかった。
家庭でも仕事でも、ストレスをただ我慢して、ストレスを減らす具体的な努力をできていなかったのかもしれない。
多分ストレスのせいで、客観的に考えられなくなっていた。
仕事を辞めても、家庭のストレスが続くがだんだんとストレスにも耐えられるようになった。
心が落ち着いてきて、少しずつ、夫に協力してもらえないか交渉するようになっていった。
それは、家族であっても職場の同僚に対するような気遣いを持って接する様にと努めたから。
はじめこそ何で俺がしないといけないのかと言う風であったが、感謝を伝えていくと食器を洗ってくれる事が増えた。
子供に関してはノータッチなままであったが、父親になりたくないのであれば仕方ない。
本当は、一緒に子育てをしたかったが、したくない人にはさせられない。
母親は、子を育てるために母親にならざるおえない。ほぼ逃げ場がない。
何とか毎日、怪我や病気をさせないように必死で子育てに追われていく。
私はそうだった。
そして、それはとてもとても幸せな時間だった。
ただ大切に愛して育てた。
もう後10年もしないで、その大切な子供達が巣立っていく。
そう思うと、嬉しさと同時に夫との時間をどう埋めていけばいいのか。
やはり、ずっと家にいると苦しくなる。
例え外でまた苦しい事があったとしても慣れて何とか生きていこう。
やっとそう思えるようになった。
「バイトしよう‼︎」
そうやってまた働き出したのだった。