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森で考えて、森を知る

森林に関する資格を取得するための勉強法などを少しずつ書き出してゆきます。

今回はCOP16、メキシコのカンクンで開催された会合についてです。
前回まで書いたCOP15(コペンハーゲン)は残念ながら先送りの部分や議事進行に「不透明な」部分(合意が一部の国々だけで決定されたことなど)があって、開催前はCOP16に対する期待はあまり高くはなかったといいます。

ところが、前回のコペンハーゲンを教訓として開催国メキシコの議長は強いリーダーシップと透明性がある議事運営につとめた結果、COP、COMとも参加国は立場の違いを踏み越えて譲歩を引き出し、「カンクン合意」の決定につながりました。

当会合の特徴としてふたつを挙げることができます。
ひとつは、会議での決定はないものの今後はふたつの枠組み(京都議定書の延長と、更にもうひとつの「議定書」)の組み合わせを支持する国々がほとんどだったことです。
ところが残念ながら日本は京都議定書第2約束期間に強硬に反対することで各国を驚かせました。

テンペルホーフ代表 堀 康典
URL:
http://tempelhof.jp/mail:tmp@tempelhof.jp

それでも先進国と途上国が国別の目標などを示すことができ、また統一した算定ルールもが確立され、途上国の努力に関しても一定の評価基準を確保されました。

更に資金援助の額と資金の使い方について報告されることを定めたのは評価できる内容と考えられます。
妥協の部分が多いとはいえ何とか決裂をまぬかれて次の会合へつなぐことがでたことを評価すべきでしょう。

ただコペンハーゲン合意は政治合意で法的拘束力はありません。
全く約束が果たされない合意になる可能性もあるものでした。
あとはその後の締約国の政治的意思にかかるものです。



テンペルホーフ代表 堀 康典
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http://tempelhof.jp/mail:tmp@tempelhof.jp

会議はその期間中、一部の例外案件(アメリカの気候変動法案成立の可能性と、途上国に対する資金援助開始の可能性)を除き対立と紛糾の雰囲気のなかで進行し、ほぼ破綻といっていいかたちで終了せざるを得ませんでした。

それでも、会議日程終盤でアメリカと中国を含む国々が先進国の削減目標と途上国の自主的削減目標である「コペンハーゲン協定」をやっとかたちにすることができたのですが、そうでもしなければまとめることが出来なかった協議の過程がかえって新しい火種になってしまいました。

協定とりまとめには20あまりの国が参加したのですが、会議そのものに参加したのは190カ国ほどですから大半がとりまとめに関わっていません。そのため協定の実行について多くの国の反発を招きます。そのため協定そのものが実質的に意味を持たなくなってしまったのです。


テンペルホーフ代表 堀 康典
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http://tempelhof.jp/mail:tmp@tempelhof.jp