森で考えて、森を知る -15ページ目

森で考えて、森を知る

森林に関する資格を取得するための勉強法などを少しずつ書き出してゆきます。

「森林セラピスト」の教科書を幾つかあげました。

ここでひとつの提案です。このまま乗れない場合、崩すか削るかしていただくといいのです。

☆森林インストラクターと森林セラピスト資格を両方とろう。なぜか?

インストラクター資格は私が在学中ぎりぎり(1990年代初頭)から続いており、それなりの歴史を持っています。当初は林野庁が音頭を取っていました。

森林に関する総括的・基礎的(これは簡単なという意味ではありません。応用の反対概念と考えてください)な認識を求められる資格です。

これに対してセラピストは歴史が浅く、内容はインストラクターと比べると応用的な面が多くなっています。殊にセルフケアの内容は資格の目玉ですから、1次試験(森林ガイド)よりも2次試験(森林セラピススト)で多くを問われます。

とはいえ、セラピスト資格取得のための学習内容に関与する官庁は森林総研(もとの国の林業試験場)ですからインストラクターと似ています。

両者の試験・登録制度を比べてみるとわかりますが、類似しているところがかなりあります。どちらが先に成立したかははっきりしているので、セラピスト側が大いに参考にしただろうことは想像に難くありません。

森林セラピーソサエティーが配る2次試験対策用のDVDのなかで、どのような人にセラピストになって欲しいかという(講師に対する)質問の答えのひとつに「森林インストラクター資格を持っている方」と答えた講師がいました。

私見ですが「インストラクター」と「セラピスト」資格は、これからの市民が求める森林に対する資質や位置づけの、基礎と応用の役割を各々担っていると考えています。


テンペルホーフ代表 堀 康典
URL:
http://tempelhof.jp/mail:tmp@tempelhof.jp

「森林セラピスト」は資格となってからの時間が比較的短いからでしょうか、問題集がありません。

テキストはアマゾンも含めて、一般向けはこれだけです。
「森林セラピー養成 検定 テキスト」(朝日新聞出版)
(http://amzn.to/17rpESA)

そのほかのものとして、ISBNコードがついていないので書店などでの注文はできないのかもしれませんが、次の2点。
「森林セラピー検定 副読本(問題例付) フィールド編 第Ⅱ版」
「森林セラピー検定 副読本(問題例付) ヘルスケア編 第Ⅱ版」
必要ならばこの2冊は森林セラピーソサエティー(http://www.fo-society.jp/approval/)から直接買ってください、と言いたいところですがこちらの2冊を買うべきです。

というのはさきのテキストはセラピスト試験(2次試験)用なので少々難しいからです。
ガイド試験(1次試験)は上の2冊で充分であるとソサエティーが行なう事前の講習で話がありました。

また、合格した後の参考書としては次の2冊があれば他は必要ないでしょう。ただし、学部生が使うような教科書なので勉強しながら勉強することになります。
「森林医学」(朝倉書店)
(http://amzn.to/153udli)
「森林医学 Ⅱ 環境と人間の健康科学」(朝倉書店)
(http://amzn.to/18sk3Lk)

上の2冊とはじめの1冊を合わせると定価で13000円ほどになります。
私は図書館で借りました。


テンペルホーフ代表 堀 康典
URL:
http://tempelhof.jp/mail:tmp@tempelhof.jp

前回は「森林インストラクター」の教科書の記述の変遷を感じて下さいということでした。
これは数年間分が1冊になっているからこそ出来ることですが、編集されて1冊になっているときはどうしたらいいでしょうか。

初めての方にもとりつき易いようにまとめた参考書や紹介書のような本がそれにあたるでしょう。
このような本は入門者のためのアプローチにしか使えないのかというと、それは違うと思います。

本はそれを書いた人や編集した人の意図に基づいてそこに存在します。
ですからその意図は何かといつも考えながら読むことです。

例えば森林の効用を説く章で『森林生態系の活動と森林の諸効用の位置づけ』という題で大きな図が載っているとします。そこだけを見ると著者は、森林生態系とその効果の結びつきをいいたいのだと思うかもしれません。

ところがその前の部分を読むと、『数量化不能という価値』という言葉があります。
またその後の部分には『森林にとって好ましい状態を我々も要請している』ともあります。

そうすると先の大きな図が持つ意味が異なってくることを感じることが出来るのではないでしょうか。そのとき、あなたは著者または編集者の意図に触れていると言えるでしょう。
それは合格への確実な道を見つけた徴(しるし)でもあるはずです。


テンペルホーフ代表 堀 康典
URL:
http://tempelhof.jp/mail:tmp@tempelhof.jp