最近、メールで親御様と、このようなやりとりをしました。


○○ 様へ

こんばんは。夜分にすみません。 
今日、□□君にお話をしたことを、お伝えします。


「あなたが、なぜもっと勉強しなければいけないのか?」

自分の知らない知識を覚えるというのは、
スポーツで言うところの「体作り」。 


問題をひたすら解いて、
思考回路を緻密にくみ上げていくのは、
スポーツで言うところの「練習」。


「あなたはよくボクに『反応が遅い』と言われるけれど・・・」と話しはじめると、
(自分が大好きで毎週日曜日にしているスポーツでも)コーチや監督からよく言われると、

素直な答えが返ってきました。


それに対して、



「小学生のときと違って中学生になったら
 エラーをしたときに言われることがキツくなるのは、

 あなたを、もう小学生ではなくて、
 中学生、つまり、ちょっと大人の仲間入りをしたのだから、

 大人としてあなたを認めたんだよという、
 コーチや監督やボクからのメッセージなんですよ」と伝えました。




何気なく発したのですが、彼の中にスッと入ったみたいです。



さらには、お母様が□□君に細かく注意をおっしゃる理由も伝えました。

「君が70歳になって、君のお母さんが90歳になっても、
 君はお母さんから見れば、わが子なんだ。

 だから、お母さんは、ずっとあなたのことが心配でたまらないんだ。

 じゃあ、お父さんはどうなんだということになるけれど、
 もちろん、お母さんと同じように君のことを心配し、愛しているんだけれども、
 お母さんがわが子を愛するというのとは、レベルが違いすぎるんだよ。

 母親がわが子を愛するレベルは、
 我々男たちには、逆立ちしたってかなわないんだよ。」


きっと、今日の彼は、大きな気づきを得たのではないかと、思われます。

            *   *   *   *   *


翌日、親御様からメールが届きました。


ありがとうございます。
先生から お話していただける事、感謝しています。

親では、せめてしまうばかりで、心に響かないと思うので。

最近つくづく自分の未熟さに気落ちしていたので、先生のお言葉に 私も励まされました。
これからも、親子共々、よろしくお願いいたします。


         *   *   *   *   *   *

世のお母さん方を拝見ていると、
わが子のことをハラハラしながら見守っていらっしゃるのが分かります。


親の心 子知らず


社会人になり、10年間学校の教師をし、その後、塾を開設したとき、
母から肝に銘じておけとばかりに言われた一言でした。


母親がわが子を想う深さは本能に基づくもの。

つまり、母親の母性愛は、人間という以前の、本質的なものに由来する。

父親がわが子を想う深さは、決して浅くはないが、
本質的なものに由来しない分、母親のそれには かなわないものがある。

なぜなら、わが子は母親の分身であるから。


しかしながら、母親の愛情の深さに、
まだ本当の意味では、わが子は気づいていない。

だから、「親の心 子しらず」。


それでも気づくときが来る。

それは、自分が母親になったとき。
そのとき、自分の母親の愛情の深さを、その身をもって知る。


そういう子どもたちを預かるという重みを、肝に銘じておきなさい。


・・・誇り高きわが母親の、重くて痛い言葉です。