私が塾生に繰り返して言うのは、行動をする前に理屈を考えるなということです。
ただし、決して文句を言うなとか屁理屈を言うなということではありませんし、
行き当たりばったりで無計画に進めと言っているのではありません。
無茶な要求をされたり、理不尽なことや納得できないことを言われたり、
また、されたりしたら、そのときは反論せねばなりません。
そうではなくて、問題は行動や反論をするまでのところにあるのです。
それは、自分の目の前に現れた課題
(「宿題」という意味ではなくて、解決しなければならないもの)に対して、
必要のないことへ思考を巡らせないようにしなさいということです。
例えば、ある生徒が、どこそこの高校(大学)へ行きたいが、
そのためにはどのような勉強を、
どのような方法やタイミングで進めていかねばならないかという問いを
私にしたとします。
すると、経験者である私は、
何通りかの方法を示します。
問題はここからです。
「ええ? そんなにもしないといけないの?」という答を返した人は、
私が示した瞬間に、必要のないことへ思考を巡らせているのです。
だから、こういう答を返してくる。
これを私の塾では「頭で考える」と言っています。
一方で、私が示した瞬間に(ああ、そうなんだ。)と思った人は、
「じゃあ、何から始めればいいですか?」という答を返してきます。
この生徒こそ、私の塾では「頭で考えていない人」です。
どちらの人の学力が伸びるかは明確ですね。
もちろん後者です。
目の前に現れた事実だけを見ていて、
その事実に対してそれ以外の思考が生まれていないから、
本来の思考を遮(さえぎ)らない、つまり目的意識がブレないといえます。