私は高度経済成長期まっただ中の頃に生まれました。
物心着いたときに、小型テレビがウチにやって来ました。
もっとも白黒で、しかもひどく重たかったのを覚えています。
その後、カラーテレビがわが家にやって来たのですけれど、
「総天然色」なんていう帯がテレビに巻きつけてありました。
今なら滑稽ですけれどね、「総天然色」だなんて・・・。( 笑)
それに、同じ頃に万国博覧会が開かれました。
そのとき、太陽の塔の作成者がクローズ・アップされ、
岡本太郎というちょっと狂気を帯びた強烈なアーティストの存在を知りました。
私はというと、子どもなりにビビッとくるものがあって、
太陽の塔が大好きになって、
あそこに住めたらどれだけいいだろうと思ったくらいです。
う~ん、この辺りの発想が「子ども」なんですね。
だって、住めるわけないですから。
その後、私は岡本太郎画伯のファンにもなり、
彼の強烈な感性に惹( ひ) かれはじめましたし、
今でも彼の芸術性を尊敬しています。
You Tubeで当時のアニメ・ソングを簡単にダウンロード出来るのも驚きですが、
当時のを聞いていると、
1年ごとに音質が格段に向上しているのが分かります。
それにアニメーション技術もです。
日進月歩って、まさにこのことなんだなと思わされます。
当時はそんなことは分からない年齢でしたけれど、
今なら。じゅう分に分かります。
そういう意味では、いい時代に生きているなと思います。
ちなみに、その当時の日本のアニメーションは、
ディズニーから取り入れた技術が多くて、
正に日本のアニメーションの黎明期( れいめいき) だったのですね。
ところが現在では真逆です。
ディズニーの方が日本のアニメーション技術、
特にCG といわれるコンピュータ・グラフィック技術を参考にしたり、
実際に技術を輸出してくれるように頼みに来るほどなのだそうです。
日本のアニメが、どうして世界を席巻するほどになったのかというのを、
友人と議論したことがあります。
彼がなかなか的確な答えを出してくれました。
「日本のアニメが本気で作られてるからでしょうね。
欧米なんかだと、多くのアニメが、
所詮は子どもが見るものというレベルで作られているでしょ、
ディスニーなんかを除いては。
日本はその点では、ジブリであろうが毎週放送されるアニメであろうが、
主題歌や挿入歌からしても、その時代の最新のセンスで作られているでしょ。
だから世界の子どもたちが感動するんでしょうね。」
うんうん。なるほどぉ。
私たちが見ていた時代のアニメの主題歌って、
ほとんどみんなが定型詩で作られていたのです。
いわゆる七五調というやつです。
子どもの頃から
「ナンでこんなに覚えやすくて歌いやすいのかなぁ? 」と思っていた私。
今になって聞いてみると、長年の疑問が一発解決。
You Tube はホント、便利です。
わずか1分足らずの主題歌に、
制作者たちの熱い想いがギュッと詰め込まれているのです。
それは、今も変わりませんね。
ホント、アニメ・ソングの曲の作り込み方はすごいです。
「あ、このコード進行、おもしろい! 」とか
「へぇ~ 、こんな響きを作れるんだ! 」と、
アニメ・ソングを聴いていて驚かされることもしばしばで、
日本のアニメ・ソングは今でも時代の最先端をひた走っているのですね。
なるほど、なるほど。日本のアニメが世界を席巻するはずです。
嬉しいではありませんか。
お話をもとに戻しましょう。
次々と新しい発想が飛び出し、
「こんなのがあったらいいのになぁ」と思っていたら、
それが次の年に商品になっていた時代。
供給する側は心を弾ませながら商品開発をし、
受容する側も心をときめかせて、
次に世に出される商品を待っていた。
そんな気風というか風潮の中で育ちましたから、
どことなく閉塞感が漂う現代の風潮には、
どうしても窮屈さを感じずにはいられません。
一見すると、私が子どもだった頃よりもずっと自由になっているように思えます。
特に、知りたい情報を今すぐにでも入手できるのは、
本当にすごいと思いますから。
それに、コンビニへ行けば夜中であろうがお正月やお盆の期間であろうが、
ちょっとした商品なら必ず商品棚に置かれているので、
全くと言っていいほど
不便さや不自由さを感じる必要がないように思えてきますが、
その一方で表面に出てこない犯罪が増え続けているし、
それを必死で追いかけるように規制に次ぐ規制がなされ、
法律も改正に次ぐ改正でどんどん厳しくなっていき、
結局は自由でなくなってきて、
自由すぎるがゆえの不自由が
現代の閉塞感を作り出しているような気がしてなりません。
ある程度の規制という枠があるからこそ自由感が存在するのであって、
規制を取っ払ったら自由感が失われていき、
かえって身の窮屈さを感じる。
人の心はそういうように創られているような気がします。
その後、CDが世に出されたとき、私は大学生になっていました。
大学在学中にビデオデッキが現れて、
レーザーディスクを経て現在のDVDになるのですけれど、
パソコンなんて一般に普及し始めたときには、
もう社会人になっていました。
それでは、現代の子どもさんにとって、
思わず目を見張るほどのものって、何でしょうか。
ワクワクさせられるものって、どんなものですか?
L S I ゲーム
( P S P とかそういう種類のゲーム機やゲームソフトの総称)とか・・・。
「itouch ( アイ・タッチ) 」とか「ipad ( アイ・パッド) 」でしょうか。
携帯電話なんてとっくに飛び越えていて、
スマートフォンでさえも、中学生の時点で
持っていて当たり前のようになりつつありますし
薄型の液晶テレビとかプラズマテレビかとも、当たり前の存在なのでしょうね。
あ、そうだ。リニア新幹線がそうなのかも。
ちなみに私の時代は新幹線「ひかり号」でした。
「夢の超特急」なんて言われてました。
だってそれまでは、
特急「つばめ」が東海道本線をひた走って、
片道8時間かかって東京大阪間を往復していたのです。
それでも驚異的に速かった。
開業当時は時速200km ( 実際には時速180kmだったらしい) 。
それが今や時速300 kmを超えるなんて。
これって、ジェット旅客機の離陸寸前の速度ですよ。
「のぞみ」に翼を取り付けたら飛んでいったりして・・・。( 笑)
いえいえ、16 輌編成だから飛べないのであって、
1輌だけで翼をつけたら宙に浮いてしまうというのは本当だそうです。
もっとも、跳び続けるためには、
ジェットエンジンのような強力な推進装置が必要となってきますけれど。
あとは、クルマでしょうか。
今はまだヒューエル・セル(ガソリンエンジンと電気モーターのハイブリッド)ですが、
子どもたちが大人になる頃には、
完全なセル・モーター式のクルマになっていることでしょう。
子どもたちが成長し、やがて親になったとき、
「お父さん(お母さん)が、あなたくらいのときはね・・・」と
その時代を「夢がいっぱいあった時代だったんだよ」と言えるように、
今の第一線で活躍する私たち大人には、一層の努力をしつづけていくという
責任があると思います。