はじめに。

 

2000年代に中国系アメリカ人であるゴードン・チャンが『やがて中国の崩壊が始まる』が書かれて以来、中国共産党や中国経済がいずれ近いうちに崩壊するのではないかと語られてきました。

 

日本でも評論家の長谷川慶太郎氏などが中国共産党の崩壊を予測してきましたが、その予測は当たることがなく現在でも中国共産党は健在です。

 

その結果、欧米のメディアからは「中国崩壊論の崩壊」と揶揄されることになってしまいました。

 

しかし、本当にこれからも中国で共産党の一党独裁が続いていくのでしょうか?

 

特にアメリカでトランプ政権が発足し、冷戦終了後に初めて本格的に中国に圧力をかける大統領が出てきたことで、中国共産党の持続可能性を検討することは有意義といえるでしょう。

 

以前から中国共産党の一党独裁がなくなる予測の根拠としてソビエトにおいても共産党の独裁が無くなったことを指摘する人が多かったわけですが、私自身もこのことに異論があるわけではありません。

 

ただもう少しこの議論を掘り下げる必要があると思っていて、その結果次のような認識に至りました。

 

今年は第一次世界大戦が終了してから100年になりますが、第一次世界大戦で東側(ドイツとロシア)に起きた現象と第2次世界大戦の東側(日本と中国)で起こった現象はほとんど同じだったのではないかということです。

 

つまり、第一次世界大戦の結果でロシアで共産党の一党独裁が生まれ、第2次世界大戦の結果において中国でも共産党の独裁が生まれてしまったということです。

 

なぜこれ程似たような結果になったのか、次回に第一次世界大戦のドイツとロシアの関係について検討してみます。

 

アメリカの戦略家、エドワード・ルトワックが「中国の体制が変わるまで終わることのない」米中対立により朝鮮半島はどのように変わっていくかを考察してみます。

 

このブログで以前から何回も書いているように朝鮮半島の体制は外部の大国の力関係で決まってきました。

 

現在で言えば、中国が北朝鮮を支え、アメリカが韓国を支援しているかたちになります。

 

もしアメリカが韓国との同盟を廃棄し、在韓米軍を撤退させれば中国が支援する形で北朝鮮主導の統一が可能となるでしょう。

 

逆に中国で共産党政権が崩壊すれば、中国共産党が協力してきた北朝鮮やヴェトナムの共産党支配も終わることになるでしょう。

 

ところが、東北アジアでは不思議なことが現在起こっています。

 

韓国の文在寅政権はなぜかアメリカとの同盟をないがしろにし、北朝鮮主導の統一に邁進しています。

 

さらにおかしなことは今回の安倍首相の対中外交です。

 

アメリカと中国が対決モードに入った以上、日本も中国の体制変更を望んだ戦いに協力すべきでした。

 

ところが、安倍総理は外貨不足に懸念のある中国に3兆円ものスワップに合意し、他にも様々な経済協力で中国共産党の延命に手を貸しているのです。

 

もっと呆れたのは拉致問題を中国に頼むという愚かな提案でした。

 

そもそも北朝鮮が中国のいうことを聞き入れるなら、北朝鮮の核問題はとうに解決したでしょう。いくら中国が北朝鮮に拉致問題の解決を訴えても、金正恩は無視するだけです。

 

日本が本当に拉致問題を解決したかったら、最も可能性が高いのは北朝鮮の現在の体制が崩壊することであり、それを可能にすることは北朝鮮を支援する中国共産党を潰すことなのです。

 

だから日本はトランプ政権の対中外交を側面から支援すべきで、今回のような両天秤の外交などやるべきではなかったのです。

 

安倍政権のやることは益々おかしくなってきました。