今回はスエズ危機と似たような状況を東アジアに当てはめて、その時に日本が核武装するのかどうかを考えてみたいと思います。

 

20XX年X月に日本の尖閣諸島で日中の軍事衝突が発生。

 

最初は通常兵器で戦いが始まります。この時点で日本が負けてしまえば尖閣は中国のものとなって話が終わってしまいますので、仮定として中国軍を撃退することに成功したとしましょう。

 

尖閣で日本の国旗が立てられれば、中国共産党のトップの地位が揺らぐと考えた中国の指導者は最後の手段を取ろうと考えます。

 

中国は日本に対して最後通牒を通達します。「日本が尖閣諸島から直ちに撤退しないと東京を核ミサイルで火の海にする」というのが主な内容でした。

 

日本が中国からこのような核による威嚇を受けた場合、真っ先に同盟国であるアメリカに相談します。

 

「もし中国が東京に核を落としたらアメリカは上海を攻撃してくれるか?」

 

アメリカがこのような日本の要望に対してイエスと返事をしてくれるならば、日本はアメリカの核の傘を信じて尖閣に居座れるのかもしれません。

 

ただアメリカが日本のために上海を核攻撃してくれるとして、中国もその報復としてロサンゼルスに核を落とすことも可能なのです。

 

そこでアメリカは果たして東京を守るためにロサンゼルスを犠牲にできるのかを考えます。そしてその犠牲は無人の尖閣を守るためだけなのです。

 

この時点で普通のアメリカ人ならあまりにリスクが大きすぎると考え、尖閣に対しては核の傘は存在しないと日本政府に通告するでしょう。

 

そうなれば、結局日本は尖閣から撤退することになり、尖閣には中国の国旗が掲げられるでしょう。

 

フランスが経験したスエズ危機を東アジアに当てはめたらこんな感じになるでしょうか。

 

このような結果になったら、さすがに日本国民も核兵器保有を望むのではないでしょうか。