安倍総理がトランプ大統領のメッセージを携えてイランに行ったもののこれといった成果を上げられず、逆にホルムズ海峡で日本名義の船籍が攻撃されるという事件が起こり非常に後味の悪い訪問になってしまいました。

 

ホルムズ海峡での攻撃は誰によるものでしょうか?

 

軍事評論家の黒井文太郎氏は次のように書いています。

 

「仮に(イランの)革命防衛隊の犯行だとすると、勝手に『暴走』した可能性は低い。革命防衛隊司令官も、その工作部隊であるコッズ部隊の司令官も、ハメネイ最高指導者と直結しており、こうした謀略工作では、少なくとも大枠ではハメネイ最高指導者の了承を得ている可能性が高い。ただし、あらゆる作戦についてそうなのか否かは、外部からはうかがい知れない。」

https://www.businessinsider.jp/post-192767

 

一方、石油の取引をされた経験のある猫組長さんは宗教指導者のハネメイ氏の権威が揺らいでいることを指摘されています。

https://mobile.twitter.com/nekokumicho/status/1139385528204218368

 

私も以前からこのブログで指摘しているようにイランは戦前の日本のようにプロイセン型の憲法を持つ国で、イギリスのドミニク・リーベン教授が指摘するようにこの憲法は「政治の中心が真空状態になることが必然」になってしまうという危険性を持っているのです。

 

だから国家元首であるハネメイ氏と安倍総理が会談した後でホルムズ海峡であのような事件が起こっても不思議ではないことは昭和の帝国陸軍の歴史を少し見ればわかると思います。

 

イランにおいてロウハニ大統領を代表する穏健派と革命防衛隊を代表とする強硬派をバランスすることでイランのトップに君臨することができているロウハニ氏ですが、トランプ大統領がイランとの合意を一方的に破棄したことで微妙なバランスが崩れてしまっているというのが私の印象です。

 

イラン情勢はさらに危険性を増してきました。