前回はイランの政治構造を簡単に説明しましたが、アメリカのフーバー元大統領の回顧録に戦前の日本の政治体制を簡潔に説明している部分があります。

 

「日本は天皇を元首とする立憲君主国である。また天皇は日本の宗教の頂点でもある。政府はほとんどの場合国会において承認される。首相と閣僚は名目上天皇から任命される。(通常元老から指名を受ける。)そして首相と閣僚達は帝国議会の信認を受け、責任を負うことになる。しかし、大臣の職務にはこれまでの憲政では見られない特徴がある。それは陸軍と海軍がそれぞれの大臣を任命することである。」

 

私はイランの体制が戦前の日本の体制と酷似していることに気づいてから、アメリカとイランの対立関係を興味を持って観察してきました。

 

だからオバマ大統領時代にイランとアメリカの間で核合意ができた時には、これで不必要な戦争の危険から逃れることができると思っていたのですが。

 

では実際にアメリカとイランの間で戦争が起きてしまったらどうなるのかを次回から考えてみたいと思います。