安倍内閣が消費税を5ー8%に上げ、そのために日本人の消費が落ちて未だ消費税を上げる前の水準に戻っていないのにもかかわらずさらに10%に上げるという。

 

なぜ安倍総理や財務省はこのような無茶な判断をするのかを考えてみたい。

 

まず最初に指摘したいのは、現在の財務省の幹部の中で消費税増税路線に反対している人はおそらく存在しないだろうということである。

 

だから財務省はしばしば他の省庁と違って「一枚岩」だと言われる所以である。この路線に反対する、例えば高橋洋一氏などは財務省から追放されるのである。

 

一見、この財務省の「一枚岩」は強さの象徴のようなのだが、経済的に間違っていた場合に簡単に政策転換できないという看過できない欠点をかかえている。

 

省内に異論がある場合、省内での議論や時の政治の勢いで政策が変わっても、それが組織の面子を失うことには繋がらないが、現在の財務省のように「一枚岩」の組織はそれが進める政策を否定されると組織の存続や面子の問題につながり、政策の転換が容易にはいかないのである。

 

その結果、どれだけ間違えても、同じことを続けることになる。

 

これと全く同じことをやっていたのが帝国陸軍だった。

 

続く。