中国の毛沢東は朝鮮戦争において北朝鮮の存続が危ぶまれた時に他の共産党幹部の反対を押し切って参戦しました。

 

毛のおかげで北朝鮮はどうにか生き延びることができました。

 

またヴェトナムで共産党のホーチミンがフランスからの独立を求めて闘争を展開した時も彼はヴェトナムを支援しています。

 

その結果中国と隣接するヴェトナムや北朝鮮において共産党一党独裁を維持する国家ができ、それが現在も続いているのです。

 

朝鮮半島やヴェトナムが中国にとってどのくらい重要な位置を占めるかは日本の軍事史からも確認できます。

 

石原莞爾が満州事変を起こした時に彼が頼みとしたのは林銑十郎が率いる朝鮮軍の存在でした。林は独断で越境して石原を助けました。

 

また日中戦争で日本軍が短期に解決できなかったのは援蒋ルートと呼ばれた英米が蒋介石を援助する物資を運ぶ経路が存在し、その中でも最大だったのがヴェトナムを通る仏印ルートと呼ばれるものでした。

 

日本がこの仏印ルートを閉鎖しようと南部仏印に進駐したらアメリカから石油を禁輸されてしまいました。

 

このように毛沢東は中国へ侵攻する上で補給上重要な地域に共産党の一党独裁を維持する国を配置することで中国共産党の安全を確かなものにするという「毛沢東システム」を築きあげました。

 

そしてアメリカは朝鮮戦争とヴェトナム戦争においてこのシステムを破壊しようとしましたが、あえなく撃退されています。

 

トランプ大統領が北朝鮮を爆撃したら、私はおそらくアメリカは3回目の失敗を犯しそうな気がします。

 

米中戦争を恐れるアメリカは北の爆撃に介入してくる中国に妥協せざるを得ないからです。

 

この「毛沢東システム」を潰す鍵となるのはベトナムや北朝鮮ではなく、中国の体制なのです。

 

中国で一党独裁が潰れれば、北朝鮮やベトナムの一党独裁が持ちこたえられるとは全く思えません。

 

そのことを見定めないとアジアで何が重要なのかはわからないでしょう。