アメリカのトランプ大統領がシリアを爆撃したことで次は北朝鮮ではないかと噂されていますが、本当にアメリカは北朝鮮の核やミサイルに対して爆撃するのでしょうか。
私は懐疑的です。
なぜならアメリカが北朝鮮を爆撃し金正恩体制を破壊しておいて中国がそれを黙って見過ごすことなどあり得ないからです。
朝鮮戦争をおさらいしてみましょう。
中国の毛沢東は北朝鮮が韓国に侵攻することには反対でした。毛はアメリカが介入して来ることを恐れ、そうなれば台湾と統一を果たすことが不可能になってしまうからです。
ところが金日生はスターリンと勝手に話を進め毛の意向を無視して南進しました。
最初はうまくいったものの、毛の予想通りにアメリカの反撃にあい、北朝鮮は崩壊の瀬戸際に追い込まれます。
北朝鮮が無くなるという究極の事態に陥った時、毛沢東は今度は果敢にもアメリカと戦うことを決断するのです。
他の共産党幹部たちのほとんどはアメリカと戦うことには反対でした。なぜなら日中戦争の時に日本軍と正面から戦うことを恐れていた共産軍が日本を破った米軍と戦って勝てるとは思えなかったからです。
毛の朝鮮戦争の参戦は彼の決断の中でも最も難しいものの一つだったでしょう。それほど北朝鮮の存続が中国にとって大切だったのです。
朝鮮戦争から北朝鮮と中国の関係を簡単に言えば、北朝鮮は中国の言うことを聞かないが、そのことによって北朝鮮が危機に至れば助けざるを得ないという関係なのです。
翻って現在の北朝鮮の核、ミサイルの問題で中国は内心では反対しているでしょう。それが元でトランプ政権から北朝鮮をどうにかしろとの圧迫を受けているからです。
しかし、北朝鮮の金正恩は中国の意向を無視し続けています。
ちなみに金正恩は髪型などをみても祖父の金日生を模倣しているようで、中国の意向を無視することも徹底しているようです。
そのことが原因でアメリカからの爆撃を受けて北朝鮮が窮地に陥り、崩壊の危機に至った時に毛沢東になりたい習近平がそれを黙って見過ごすことができるでしょうか?
おそらく習も毛沢東の決断に習わざるを得なくなり、次に起こることは米中戦争なのかもしれない危険性があるのです。
だからアメリカの北朝鮮爆撃は戦略的には決して上策とは言えません。
では北朝鮮の核や日本人拉致の問題はどのように解決すれば良いのでしょうか?
私は中国共産党の一党独裁を崩壊させれば、北朝鮮の問題は自然に解決すると思っているので、次回にその理由を書いてみたいと思います。
