ジェイソン・モーガンという親日派のアメリカ人が最近発売された『アメリカはなぜ日本を見下すのか』という新書の中で、「その点、日本の韓国に対する辛抱強さは、実はアメリカの政府関係者のなかでも好印象を持たれている。文句ばかり言う韓国に対してワシントンもさすがに堪忍袋の緒が切れそうになっているからだ。」と書いています。
私も最近の韓国の日本に対する態度に対しては腹が煮えくり返る思いを抱いています。
果たしてあの日韓慰安婦合意で日本が10億円を支出することで本当に日韓関係はよくなるのでしょうか。
私は決してそうなるとは思っていません。仮に慰安婦の問題が解決したとしても、また他の問題に発展するだけだとも思っています。
ただ日本がこの問題でいくら韓国に不満を持っていても、それだけでは十分ではありません。
なぜならあの日韓合意の背後にはアメリカの思惑が潜んでいるからです。
今回は日韓慰安婦合意を作ったアメリカの態度を通して第2次大戦後の日米韓関係について書いてみたいと思います。
結論から先に書くと、「アメリカは韓国の政策の失敗を日本の名誉と金銭を犠牲にして解決させる」という一貫した政策を持っているみたいなのです。
今回の日韓合意を作ったのはオバマ大統領ではなく、副大統領のジョー・バイデンだったようです。
アトランティック誌に『バイデン・ドクトリン』という記事がでており、この記事の中でオバマ大統領と安倍首相の関係が冷え切っており、その間を埋める形でバイデン副大統領が韓国のパククネ大統領と安倍首相の関係を取り持ったと書かれているからです。
http://www.theatlantic.com/international/archive/2016/08/biden-doctrine/496841/
ちなみにバイデン副大統領はつい最近「核武装を持てないように我々が日本の憲法を書いたことを、彼は知らないのではないか。彼は学校で習わなかったのか。トランプは判断力に欠けており、信用できない」というトランプばりの発言をした人です。
バイデン副大統領が日米韓の協調を大事に思うことは北朝鮮や中国に対する上で重要なのは理解できます。
ただ私が納得がいかないのは日米韓の協調をまず最初に破ったのが日本ではなくパク・クネが率いる韓国だということです。
パク・クネ女史は大統領に就任した時から「加害者と被害者は1000年経っても変わらない」と日本を批判し、中国にすりよっていきました。
彼女は中国が北朝鮮の核開発やその他諸々の韓国に対する嫌がらせを防いでくれると勝手に思い込んだようですが、中国には北朝鮮に圧力をかける気は全く無く、パククネ大統領の思惑は大いに外れます。
はっきり言って、韓国の中国とアメリカを天秤にかけていいとこどりをする政策は破綻したのです。
ところが今まで中国にすりよっていた韓国が、簡単に日米韓の協調に戻るわけにはいきませんでした。なぜなら日本に対する批判のヴォルテージを相当上げていましたので、日本から何らかの手土産を得なければ韓国国民が納得できないからです。
一方で、アメリカも韓国が中国に擦り寄っていく様子を苦々しく見ていました。バイデン副大統領も以前中国に擦り寄る韓国に対して「米国の反対側に賭けることは良い賭けではない」と言っていたのは有名です。
そして北朝鮮の核実験で何もしない中国に対して韓国が絶望しているタイミングでアメリカは韓国をもう一度日米韓の協調に戻すきっかけを得たのです。
それが日韓慰安婦合意だと思われます。
日本が日米韓の協調を乱してもいないのに、韓国を中国寄りの外交から引き戻すために日本の名誉と金銭を犠牲にしたものがあの合意の正体だったのです。
多くの日本人があの合意に対して納得できない感情を持っているのは当然でしょう。
なぜ日本が韓国の外交の失敗の尻拭いをしなくなくてはならないのでしょうか。
実はそれこそが戦後の日韓関係の正体だからです。
次に続く。
