『朝まで生テレビ』を見ました。テーマは集団的自衛権の問題だったのですが、不満だけが残りました。本当にわかりずらかったです。

国会やテレビなどでこの問題を取り上げると必ず抽象論が先走り、論点がぼやける背景には1950年から始まった朝鮮戦争に日本が参加しているのに、それをなかったことにしている欺瞞があると私には思われます。

今回の『朝まで生テレビ』でも誰も朝鮮戦争時の掃海の事例は取り上げていませんでした。

Wikipedia には次のように書かれています。

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朝鮮戦争当時、日本からは、日本を占領下においていた連合国軍の要請(事実上の命令)を受けて、海上保安官や民間船員など8000名以上を国連軍の作戦に参加させ、開戦からの半年に限っても56名が命を落とした[1]。また、アメリカ軍によって集められた日本人港湾労働者数千人が韓国の港で荷役作業を行った[1]。

朝鮮戦争には、第二次世界大戦の終戦以降日本を占領下に置いていた連合国軍、特に国連軍として朝鮮戦争に参戦していたアメリカ軍やイギリス軍の指示により、日本の海上保安庁の掃海部隊からなる「特別掃海隊」も派遣され、死傷者を出しながら国連軍の作戦遂行に貢献した。

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/日本特別掃海隊
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機雷を掃海することはれっきとした軍事行動です。つまり日本は朝鮮戦争に参戦して半年に限っても56人の戦死者を出したことになります。

しかし戦後政治の世界ではこのことはなかったことになっているのです。

もしこのことを認めてしまえば、リベラル派が主張する「戦後の日本は戦死者を一人も出していない」という話は全くの嘘になってしまいます。

リベラル派はこの嘘を背景に、いくらでも国民の「恐怖心」を煽る議論が可能です。

保守派の方も朝鮮戦争の掃海に参加したことを無視することで多大な損害を被っているように思えてなりません。

実は日本が朝鮮戦争の掃海に参加したのは、それが個別的自衛権の発動か、または集団的自衛権の発動か、それとも国連による集団安全保障かが全く明らかになっていないのです。

この議論をしっかりしなかったことで不都合な問題が生じてきています。

それがホルムズ海峡の問題です。

このブログでもアメリカとイランが戦争をする可能性について何回も書いていますが、日本の上層部でもそうなると考えている人がいるのでしょう。

イランがホルムズ海峡を封鎖したらどうなるのでしょうか。

現在日本は天然ガスをカタールから一年に1617万トン購入しています。これはオーストラリアから購入する1838万トンに次ぐ量です。

そしてこのカタールはホルムズ海峡を通過しなくては到達できないのです。

原発を止めている日本にとってカタールからの天然ガスが止まれば、日本の電力はどうなるのでしょうか。

おそらくはホルムズ海峡の掃海に協力しなくてはならないでしょう。

ところが朝鮮戦争の掃海にどのような理由で派遣したかが全くわからないので、ホルムズ海峡にもどうやって派遣すれば良いのかがわからないのです。

今、集団的自衛権の問題で一番大事な問題は正直に朝鮮戦争の掃海をきっちりと認めることなのです。