CNNでキャスターをつとめたり『ワシントン・ポスト』にコラムを書いたりしてそのマルチな才能を発揮するファリード・ザカリアが新刊 In Defence of Liberal Education を出版するようで、本人が『ワシントン・ポスト』に自分で要約を書いています。
そこで今回はその記事を参考に彼の考えを批評してみたいと思います。
現在のアメリカでは、数学やエンジニアリングといった「技術」的な学問が推奨され歴史や文学などのいわゆる「人文」系の学問にお金をかけないという風潮があるようで、フロリダ州知事リック・スコットが「文化人類学者をさらに増やすことが州の利益につながるのか」と語ったそうです。
ザカリアはこの考え方に批判的です。
彼は現在の世界で最もイノベーションがうまくいっている国としてアメリカ、イスラエル、スウェーデンという3ヶ国をあげています。
これらの国々はOECDが実施する教育テストでは決して上位に属する国ではありません。アメリカは34カ国中算数は27位、科学は20位、読解力は17位という具合です。
アメリカ、イスラエル、スウェーデンといった国の成績はそんなに良くないのですが、なぜかイノベーションはうまくいっているのです。
一方日本や韓国を代表とする東アジアの国々はおしなべてテストの平均点ではアメリカよりも上位ですが決してイノベーションがうまくいっているとはいえないようです。彼は日本について次のように書いています。
「日本のように連続したイノベーションを生み出す要素が欠けている国は訓練された労働者をうまく利用できない。」
アップルを創業したスティーブ・ジョブスやフェイスブックのマーク・ザッカーバーグといったイノベーションを達成した人達は決して算数やエンジニアリングだけが得意だったのではなありませんでした。
特にザッカーバーグなどは高校で古代ギリシャに興味を持ち、大学では心理学を専攻したのです。
だから算数や理科に特化する教育は間違っているのだとザカリアは主張したいようです。
私は彼の考えに半分賛成で、半分反対です。
私はザカリアの文章を読む前からどうせ日本のことを批判しているのだろうと思って読んでいたら本当にその通りだったので思わず苦笑してしまいました。
彼の日本批判は割り引いて読んだ方がいいと私は考えています。
ザカリアは以前に書いた本でも、日本では「丸暗記」型の教育が推奨されているからノーベル賞が取れないのだと書いてありました。
しかし、彼がそのように書いたあたりから日本のノーベル賞受賞者が増え始め、2000年以降ではアメリカに次ぐ受賞者が日本から生まれているのは皆さんが承知していることだと思います。
そして今回は日本の教育では「ノーベル賞がとれない」から「イノベーションが起きない」に変わっただけなのです。
皮肉っぽく書くと、彼がノーベル賞を日本人はとれないと書いてから日本人のノーベル賞受賞者が増えたように日本でこれからイノベーションが起きるかもしれません。
では算数や理科の平均点が高いということは何を意味しているのでしょうか。
次に続く。
そこで今回はその記事を参考に彼の考えを批評してみたいと思います。
現在のアメリカでは、数学やエンジニアリングといった「技術」的な学問が推奨され歴史や文学などのいわゆる「人文」系の学問にお金をかけないという風潮があるようで、フロリダ州知事リック・スコットが「文化人類学者をさらに増やすことが州の利益につながるのか」と語ったそうです。
ザカリアはこの考え方に批判的です。
彼は現在の世界で最もイノベーションがうまくいっている国としてアメリカ、イスラエル、スウェーデンという3ヶ国をあげています。
これらの国々はOECDが実施する教育テストでは決して上位に属する国ではありません。アメリカは34カ国中算数は27位、科学は20位、読解力は17位という具合です。
アメリカ、イスラエル、スウェーデンといった国の成績はそんなに良くないのですが、なぜかイノベーションはうまくいっているのです。
一方日本や韓国を代表とする東アジアの国々はおしなべてテストの平均点ではアメリカよりも上位ですが決してイノベーションがうまくいっているとはいえないようです。彼は日本について次のように書いています。
「日本のように連続したイノベーションを生み出す要素が欠けている国は訓練された労働者をうまく利用できない。」
アップルを創業したスティーブ・ジョブスやフェイスブックのマーク・ザッカーバーグといったイノベーションを達成した人達は決して算数やエンジニアリングだけが得意だったのではなありませんでした。
特にザッカーバーグなどは高校で古代ギリシャに興味を持ち、大学では心理学を専攻したのです。
だから算数や理科に特化する教育は間違っているのだとザカリアは主張したいようです。
私は彼の考えに半分賛成で、半分反対です。
私はザカリアの文章を読む前からどうせ日本のことを批判しているのだろうと思って読んでいたら本当にその通りだったので思わず苦笑してしまいました。
彼の日本批判は割り引いて読んだ方がいいと私は考えています。
ザカリアは以前に書いた本でも、日本では「丸暗記」型の教育が推奨されているからノーベル賞が取れないのだと書いてありました。
しかし、彼がそのように書いたあたりから日本のノーベル賞受賞者が増え始め、2000年以降ではアメリカに次ぐ受賞者が日本から生まれているのは皆さんが承知していることだと思います。
そして今回は日本の教育では「ノーベル賞がとれない」から「イノベーションが起きない」に変わっただけなのです。
皮肉っぽく書くと、彼がノーベル賞を日本人はとれないと書いてから日本人のノーベル賞受賞者が増えたように日本でこれからイノベーションが起きるかもしれません。
では算数や理科の平均点が高いということは何を意味しているのでしょうか。
次に続く。
