戦争と平和の問題で大統領と議会が対立するのはアメリカで今回が初めてではありません。
やはり一番参考になるのは太平洋戦争直前の状態でしょう。アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領はどうにかして戦争に参加しようと画策していました。
ハミルトン・フィッシュは『ルーズベルトの開戦責任』という本の中で「ルーズベルトは、アイスランド派兵(1941年7月)に続いて、ドイツ潜水艦は見つけ次第攻撃せよとの命令を出した(同9月)。そしていよいよ日本に戦いを決意させる最後通牒を手渡したのである(同11月)。」と書いています。
一方、アメリカの世論は80%を超える人々が戦争に参加することに反対で、その世論調査がそのまま議会に反映されていたかどうかはわかりませんが、共和党を中心にルーズベルト大統領の動きには警戒をもって活動していたのでした。
現在のイランに対しては、さらなる戦争を欲していないオバマ大統領とそれとは反対に強硬な共和党を中心とする議会。
70年前はどうにかして戦争に参加したいルーズベルト大統領とそれに反対する議会という構図でした。
大統領と議会の立場は70年前と正反対ですが、大統領と議会が対立しているという点では同じなわけです。
そのような時に日本はアメリカからハル・ノートを受け取りました。
それに対する日本の回答が真珠湾攻撃だったのですが、これは本当に正しい政策だったのでしょうか。
日本の真珠湾攻撃はあれだけ対立していたアメリカの大統領と議会を結束させてしまうのです。
ルーズベルト大統領にあれだけ反対していたハミルトン・フィッシュ共和党議員も真珠湾攻撃の後で「日本民族は、神が破壊せしものに成り果てた。日本人は気が違ってしまったのである。一方的な軍事攻撃を仕掛けてきたが、これはまさに国家的自殺行為である。」と演説をしています。
ところでつい最近亡くなった元外交官の岡崎久彦さんが以前に日本は真珠湾攻撃など行わないで、ハル・ノートを公開すれば良かったのではないかと指摘されたことがあります。
実は岡崎さんはハミルトン・フィッシュの『ルーズベルトの開戦責任』を渡辺惣樹さんが今回翻訳されるはるか前に監訳された経験があったので、その時に思いついたのではないかと私は想像しています。
ハミルトン.フィッシュが「日本人が気が狂ってしまった」とアメリカで演説していた時、彼はハル・ノートの存在を全く知らなかったのですから。
アメリカにおいては戦争を行う権限は一般に議会に存在すると言われているので、もしハル・ノートを公開していれば、大統領が議会の権限を犯したと大統領弾劾の動きがアメリカ議会に起こったかもしれません。
日本の真珠湾攻撃はアメリカを一枚岩にしてしまったことが最大の失敗だったのです。
ここでネタニヤフ首相のアメリカ議会演説に戻ってみましょう。
ネタニヤフ首相はアメリカ議会で演説することによって大統領と議会の対立をますます先鋭化させようとしています。
このことがアメリカのイランにたいする交渉にどのような結果をもたらすか現在ではわかりませんが、オバマ大統領にとって議会への対処がそんなに簡単なものにならないことは確かなようです。
私がネタニヤフ首相の行動が日本の真珠湾攻撃よりもはるかに有効ではないかと恐れる理由です。
やはり一番参考になるのは太平洋戦争直前の状態でしょう。アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領はどうにかして戦争に参加しようと画策していました。
ハミルトン・フィッシュは『ルーズベルトの開戦責任』という本の中で「ルーズベルトは、アイスランド派兵(1941年7月)に続いて、ドイツ潜水艦は見つけ次第攻撃せよとの命令を出した(同9月)。そしていよいよ日本に戦いを決意させる最後通牒を手渡したのである(同11月)。」と書いています。
一方、アメリカの世論は80%を超える人々が戦争に参加することに反対で、その世論調査がそのまま議会に反映されていたかどうかはわかりませんが、共和党を中心にルーズベルト大統領の動きには警戒をもって活動していたのでした。
現在のイランに対しては、さらなる戦争を欲していないオバマ大統領とそれとは反対に強硬な共和党を中心とする議会。
70年前はどうにかして戦争に参加したいルーズベルト大統領とそれに反対する議会という構図でした。
大統領と議会の立場は70年前と正反対ですが、大統領と議会が対立しているという点では同じなわけです。
そのような時に日本はアメリカからハル・ノートを受け取りました。
それに対する日本の回答が真珠湾攻撃だったのですが、これは本当に正しい政策だったのでしょうか。
日本の真珠湾攻撃はあれだけ対立していたアメリカの大統領と議会を結束させてしまうのです。
ルーズベルト大統領にあれだけ反対していたハミルトン・フィッシュ共和党議員も真珠湾攻撃の後で「日本民族は、神が破壊せしものに成り果てた。日本人は気が違ってしまったのである。一方的な軍事攻撃を仕掛けてきたが、これはまさに国家的自殺行為である。」と演説をしています。
ところでつい最近亡くなった元外交官の岡崎久彦さんが以前に日本は真珠湾攻撃など行わないで、ハル・ノートを公開すれば良かったのではないかと指摘されたことがあります。
実は岡崎さんはハミルトン・フィッシュの『ルーズベルトの開戦責任』を渡辺惣樹さんが今回翻訳されるはるか前に監訳された経験があったので、その時に思いついたのではないかと私は想像しています。
ハミルトン.フィッシュが「日本人が気が狂ってしまった」とアメリカで演説していた時、彼はハル・ノートの存在を全く知らなかったのですから。
アメリカにおいては戦争を行う権限は一般に議会に存在すると言われているので、もしハル・ノートを公開していれば、大統領が議会の権限を犯したと大統領弾劾の動きがアメリカ議会に起こったかもしれません。
日本の真珠湾攻撃はアメリカを一枚岩にしてしまったことが最大の失敗だったのです。
ここでネタニヤフ首相のアメリカ議会演説に戻ってみましょう。
ネタニヤフ首相はアメリカ議会で演説することによって大統領と議会の対立をますます先鋭化させようとしています。
このことがアメリカのイランにたいする交渉にどのような結果をもたらすか現在ではわかりませんが、オバマ大統領にとって議会への対処がそんなに簡単なものにならないことは確かなようです。
私がネタニヤフ首相の行動が日本の真珠湾攻撃よりもはるかに有効ではないかと恐れる理由です。
