明けましておめでとうございます。今年もみなさんにとって良い年となるように願っています。
近頃あまり更新していなかったのですが、またぼちぼち書いていけたらいいなと思っています。
昨日たまたま『朝まで生テレビ』を見ていたのですが、少し思ったことを書いてみます。
まず、中国人の宋文洲という人が日本人は安倍首相を直接選挙で選んだわけではないと文句を言っていたのを聞いてたまげてしまいました。
日本は議院内閣制で大統領を直接選ぶわけではありませんがちゃんとした民主主義の制度です。フランシス・フクヤマの最新刊では議院内閣制をイギリスにちなんでウェストミンスター・モデルと書いていました。
さらにフクヤマは、現在のアメリカの三権分立の大統領制よりも議院内閣制の方が物事を決めることができると暗にアメリカの制度を批判しているのです。
さらに石平さんが書いていたことですが、中国の新聞は今回の日本の選挙で投票率が低かったことを取り上げて安倍氏が総理に選ばれたことを疑問視するようなことを書いていたそうです。
宋文洲や中国の新聞が安倍首相を嫌うのは勝手ですが、どうも言っていることが無茶苦茶です。中国の知的退廃がここまで来たのかと感じざるを得ません。
また番組の最後の方で元外務官僚の孫崎享さんが誰かに「あなたは米軍基地をどうしようとおもっているの」と聞かれ、少し間をおいて「有事駐留」と答えたことにびっくりしました。
これはつまり平時においては日本からアメリカ軍を追い出し、日本で何かあったら米軍が駆けつけてくれるというものですが、そんな勝手なことは起こり得るのでしょうか。
これを聞いて私が思ったことは日本のリベラル派はアメリカに対してものすごい「甘え」があるということです。
平時に米軍を日本から追い出すことは日米安保の破棄につながると考えるのが真っ当だと私は思います。
一方、日本の保守は以前にも書きましたが、アメリカに対してすごい「恐怖感」を持っています。アメリカに逆らったらまた原爆を落とされるのではないかと思っている感じがします。
例えば日本が集団的自衛権を認めてアメリカとの対等な関係を認めるのなら、それなりの米軍基地の返還を求めるとか、集団的自衛権でペルシャ湾の掃海を想定しているならイランの核交渉に日本を参加させろとかの要求があっていいと思うのですが、日本の親米保守派はそういうことを全く要求しないのです。
私はそういうことに対して憤りがあります。
日本のリベラル派にあるアメリカの甘えと日本の保守派にあるアメリカに対する恐怖を乗り越えないとちゃんとした対米関係は作れないと思うのです。
最後に今回の衆議院の選挙は東京新聞の編集委員の人がおっしゃていたように争点は消費税の増税の是非にあったと思いますが、選挙結果はそれだけじゃないこと示唆しています。
次世代の党の惨敗や共産党の躍進、公明党の健闘などを考えると安倍首相の希望する憲法改正は苦しくなったと考えるのが正しいのではないでしょうか。
私は以前から日本で憲法改正が可能になるのは日米安保条約が無くなった後だと考えていたので、この結果にはそんなに驚いていません。
やはり2015年の安倍総理の政権運営は経済が中心になっていくのだと思います。
近頃あまり更新していなかったのですが、またぼちぼち書いていけたらいいなと思っています。
昨日たまたま『朝まで生テレビ』を見ていたのですが、少し思ったことを書いてみます。
まず、中国人の宋文洲という人が日本人は安倍首相を直接選挙で選んだわけではないと文句を言っていたのを聞いてたまげてしまいました。
日本は議院内閣制で大統領を直接選ぶわけではありませんがちゃんとした民主主義の制度です。フランシス・フクヤマの最新刊では議院内閣制をイギリスにちなんでウェストミンスター・モデルと書いていました。
さらにフクヤマは、現在のアメリカの三権分立の大統領制よりも議院内閣制の方が物事を決めることができると暗にアメリカの制度を批判しているのです。
さらに石平さんが書いていたことですが、中国の新聞は今回の日本の選挙で投票率が低かったことを取り上げて安倍氏が総理に選ばれたことを疑問視するようなことを書いていたそうです。
宋文洲や中国の新聞が安倍首相を嫌うのは勝手ですが、どうも言っていることが無茶苦茶です。中国の知的退廃がここまで来たのかと感じざるを得ません。
また番組の最後の方で元外務官僚の孫崎享さんが誰かに「あなたは米軍基地をどうしようとおもっているの」と聞かれ、少し間をおいて「有事駐留」と答えたことにびっくりしました。
これはつまり平時においては日本からアメリカ軍を追い出し、日本で何かあったら米軍が駆けつけてくれるというものですが、そんな勝手なことは起こり得るのでしょうか。
これを聞いて私が思ったことは日本のリベラル派はアメリカに対してものすごい「甘え」があるということです。
平時に米軍を日本から追い出すことは日米安保の破棄につながると考えるのが真っ当だと私は思います。
一方、日本の保守は以前にも書きましたが、アメリカに対してすごい「恐怖感」を持っています。アメリカに逆らったらまた原爆を落とされるのではないかと思っている感じがします。
例えば日本が集団的自衛権を認めてアメリカとの対等な関係を認めるのなら、それなりの米軍基地の返還を求めるとか、集団的自衛権でペルシャ湾の掃海を想定しているならイランの核交渉に日本を参加させろとかの要求があっていいと思うのですが、日本の親米保守派はそういうことを全く要求しないのです。
私はそういうことに対して憤りがあります。
日本のリベラル派にあるアメリカの甘えと日本の保守派にあるアメリカに対する恐怖を乗り越えないとちゃんとした対米関係は作れないと思うのです。
最後に今回の衆議院の選挙は東京新聞の編集委員の人がおっしゃていたように争点は消費税の増税の是非にあったと思いますが、選挙結果はそれだけじゃないこと示唆しています。
次世代の党の惨敗や共産党の躍進、公明党の健闘などを考えると安倍首相の希望する憲法改正は苦しくなったと考えるのが正しいのではないでしょうか。
私は以前から日本で憲法改正が可能になるのは日米安保条約が無くなった後だと考えていたので、この結果にはそんなに驚いていません。
やはり2015年の安倍総理の政権運営は経済が中心になっていくのだと思います。
