宇田川敬介著『韓国人知日派の言い分』という本を読みました。

この本の優れているところは、近頃の言いっぱなしの嫌韓本とは違い韓国人知日派の意見を載せているところです。残念なのは著者のインタビューに答えている韓国人の全てが匿名であることです。

この本の中で私が最も感心した韓国人の意見を紹介したいと思います。大学総長として紹介されている韓国人は現状を次のようにリアリスティックに分析されています。

「日本との関係が悪化したシナリオはもう出ている。それは、オバマ大統領と民主党政権のアメリカは、おそらく韓国を見捨ててしまい、日本を中国の太平洋進出の防波堤にするだろうということだ」

この結果、韓国は「独立」を失い、中国の影響が朝鮮半島全土に及ぶことになるわけですが、この大学総長は次のように言って日本を脅かします。

「そうなれば対馬からわずか49.5km北の釜山港に北朝鮮の軍艦や中国の空母、潜水艦が入ることになり、長距離砲弾も届くし、短距離ミサイルで福岡を攻撃できるようになる。日本はそうした事態を許容できないはずだ。」

だから、「韓国は経済が崩壊しないよう日本との連携を模索するようになり、また日本も、許容範囲内でそれを受け入れる以外には、残念ながら選択肢は存在しないはずである。」

この大学総長のロジックは私の心にかなり響くものがありました。ただ残念ながらパク・クネ政権のやり方とはかなりの距離があります。

この大学総長もこのことは十分に認識しているようで現在の日韓関係について次のように語っています。

「結局、日本には何でも揃っているが、韓国には国家的な欠陥が多い。その韓国が頭を下げずに日本から必要なものを獲得することができたのは、日本が、植民地時代という負の遺産に遠慮した結果でしか無い。それを当然のこととして政治的なパフォーマンスにまでしたてあげたのが韓国の反日である。・・・・・・・日本は韓国をどこまで本当に必要としているのか。韓国はいい加減なところで反日をやめないと、大変なことになってしまうだろう。」

私も論理的なところではこの大学総長のいうような、日本の安全保障のためにも日韓の協力が必要なことは認識していますが、感情の部分では日に日にズレが激しくなってきています。

もう韓国が中国の影響下に入ろうとどうでもよく、確かにこの大学総長の言うように日本にとっては危険かもしれませんが、対馬海峡の安全に万全を期すというものです。