Is the word of Stalin any better than word of Hitler?
(スターリンの言葉はヒトラーの言葉よりも良いものだろうか)

上記の文章はフーバー大統領の回顧録に書いてあった文章です。この文章にサダム・フセインとシャーという文字を挿入すれば、そのまま中東でも通用します。

Is the word of Saddam Hussein any better than word of Shah?

アメリカが中東でバランス・オブ・パワーを無視して暴れまわった結果、アメリカの世論に重大な変化が起こってきました。

今ではどの世論調査でも50%以上の人は、アメリカは自分のことに専念すべきで、対外関与はほどほどにすべきだと考えています。

このことについてアメリカの評論家ジョージ・ウィルは「半分の孤立主義」と書き、パトリック・ブキャナンはネオ・アイソレイショニズム(新しい孤立主義)の登場と指摘しました。

日本が真珠湾を攻撃する以前にアメリカでは80%の人が直接戦争に参加することを望んでいないという調査には及んでいませんが、同じような傾向になってきたことがうかがえます。

結局、何が言いたいかといえば、フランクリン・ルーズベルト大統領以後のアメリカがそれ以前のアメリカと比べて特殊であり、いよいよその時代が終わりを迎えているのではないかという仮説です。