韓国人であるブロガーのシンシアリーという人の書いた『恥韓論』を読みました。

この本の中で氏は韓国の絶対的「反日」思想からくる「新・李承晩ライン」に気をつけろと日本に警告を発しています。

李承晩ラインとは1952年に韓国の李承晩大統領が「明らかにアメリカの意向を無視して勝手な境界線を宣言し、竹島を奪い、日本の民間人たちを攻撃」した事件です。(202頁)

そして著者も指摘していますが、1952年という時代は朝鮮戦争の真っ最中なのです。私も以前にそのことに気付いて呆れたことがあります。つまり韓国は北朝鮮及び中国と国家を失うかもしれない戦争をしている最中に日本との戦線を開いてしまったのです。

韓国の絶対的反日思想にはかなりの「非理性的」な部分が含まれていることを否定できません。

「韓国は、1952年にも2014年にも、アメリカに頼らないわけにはいかない現実と、アメリカが反日という価値観を共有してくれない現実の間で、イライラしているのです」とシンシアリー氏は現在と李承晩時代との共通性を指摘しています。(203頁)

そこで現在の日本に対しても「全面戦争ではなくとも武力衝突は十分に考えるべき」だと警告を発しておられるのです。

私にはこの議論の組み立て方にはかなりの合理性があるように感じられます。

韓国の「絶対的反日主義」思想の前では歴史について反省しない日本に武力攻撃することは「正義」なのです。

日本ではこれまで中国や北朝鮮の脅威が散々に語られてきましたが、実は日本にとっての一番の脅威は韓国の李承晩シンドロームなのかもしれません。