Real Clear World という国際問題の論説を載せるサイトで橋下市長の「従軍慰安婦」問題発言に関してTodd Crowell という人が取り上げていたので、重要部分を訳してみました。

The incident showed that Hashimoto, despite his conservative and nationalistic leanings, had not assimilated the usual conservative talking points about the comfort women issue. They cannot deny that the brothels existed; that's documented. They cannot easily argue that no woman was forced into prostitution. There are still many living today that can testify otherwise.

No, they basically maintain that there is no proof of direct involvement by the imperial government in recruiting and managing the comfort stations, an area where the facts are a little more and subject to sometimes ambiguous arguments. (Did moving the women around on army trucks constitute state involvement, for example?)

Meeting with the international press, Hashimoto demonstrated that he has absorbed this point, as he dismissed the idea that the Japanese government was directly involved. He repeated this argument in answer to practically every question posed by the foreign press. (Abe holds pretty much the same position but is not, for the moment, interested in pushing it.)


この事件が見せたものは、保守的で国家主義的な橋下ではあるけれど慰安婦問題では彼は通常の保守的な考え方に染まっていないということだ。慰安婦が存在したことは否定できない:そのことは記録がある。慰安婦になることを強いられた人などいないということは決して簡単には否定できない。今現在生きている人で強いられたと証言する人はたくさんいる。

いや、橋下が強調したかったことは、日本の政府が直接に慰安婦をリクルートし慰安所の運営を行ったというはっきりとした証拠が無いということである。これに関しての事実は少し不明瞭でしばしば曖昧な議論になっている。(例えば、慰安婦を軍のトラックに載せていくことは国家の関与なのだろうか)

彼が外国のプレスに遭遇して、日本政府が直接に関与したことを否定しながらこれらのことを受け入れたことを示したのである。彼は外国の報道機関から質問されるたびにこの点を繰り返した。(安倍総理も同じような考え方だが、現在は口に出すのを控えている。)

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この英文を読む限り、橋下市長の言いたいことは伝わっていると考えてもいいのではないでしょうか。

これで、「日本軍が20万人の朝鮮人少女を拉致した」などとしばしば出くわす英文がなくなってくれれば良いと思うのですが、残念ながら筆者は否定的です。

それは橋下市長の訪米キャンセルに如実に現れています。

以前に石原莞爾将軍の東京裁判批判を連合国が無視したことを書きましたが、橋下市長の正論も少数の欧米ジャーナリストには届きますが、上の方には無理みたいです。

よく日本人は欧米人に対してはっきりと物事を主張しなければいけないといわれますが、じつは大嘘で、はっきり言うと橋下市長のように相手から逃げられてしまうのです。

それでも今回は良くやったと橋下市長を褒めてあげたいのが私の心境です。