ゴードン・チャンがブログに興味深いことを書いています。

安部総理は、「自由」や「民主主義」などを柱とする「価値観」外交を推進しています。また政権の中心でもある麻生財務相も外相時代に「自由と繁栄の弧」を唱えていました。

この2人の姿を見て、チャンはアメリカのレーガン大統領時代に似ていると書いています。

「日本のリーダー達は、レーガン大統領のように、いかに「体制」の違いが重要か分かっている。簡単にいうと、政治システムの違いが中国を信頼できないパートナーにしているのだ。東アジアの平和は、安倍晋三や麻生太郎の言うように、民主主義国家が一緒になって働くことでしか達成できない。」

ここでなぜ私がこのチャンの議論に納得したか説明してみます。

レーガン政権の前は民主党のカーター政権でしたが、彼の外交ははっきり言って素人そのものでした。

まだ冷戦が続いているのに、彼は韓国から在韓米軍を撤退させようとしました。これは周りの高官に諌められて失敗しています。日本や韓国も反対したようです。

またイランのアメリカ大使館の人質救出作戦でもヘマをします。

最後にカーター大統領は、ソビエトのアフガニスタン侵攻にショックを受ける始末でした。

日本の民主党の外交に似ていると思ったのは、私だけでしょうか。

このカーターの失態を受けて登場したのが、「グッド モーニング アメリカ」を掲げて当選したのがレーガンだったのです。

ちなみに、安部総理のスローガンは「日本を取り戻す」でした。

また経済面でも、アメリカはヴェトナム戦争以来のインフレに悩まされてきましたが、レーガンは連銀総裁にポール・ボルカーを指名して高金利政策をとらせる一方、レーガン政権は減税や軍拡の政策をとります。これが当時、レーガノミクスと呼ばれるものでした。

この政策は、財政赤字や経常収支の赤字の拡大という副作用を伴いましたが、インフレを収束させることに成功し、後のアメリカの繁栄の基礎を作ったのです。(ただレーガン政策のやり過ぎがサブ・プライムを生んだのは否定できませんが、それは後の話です。)

日本の場合はアメリカの70年代とは違いデフレで苦しんでいますが、2%のインフレになるまでの無制限の金融緩和や財政出動などからなる「アベノミクス」と呼ばれるものが用意されています。

経済政策に指導者の名前がつけられたのも、レーガン大統領以来ではないでしょうか。

私が、安倍政権とレーガン政権の比較を書いて少し気分が高揚してくるのは、レーガン政権の結果を知っているからです。

レーガンはアメリカに冷戦の勝利をもたらしたのです。

いよいよ極東の冷戦も終わりを迎えようとしています。第2次安部政権がうまくいくことを願っています。