『朝鮮日報』に「朝鮮戦争停戦60年、韓米同盟を軸に成長した韓国」というタイトルで記事が書かれています。

内容は、韓国がグローバル・パワーになったのは米国と同盟を組んだお陰で、日本が協力したことなど全く書かれていません。

重要部分を引用しておきます。

 停戦体制と共に誕生した韓米同盟は、第2次大戦後に米国が締結した「最高の同盟」と評価されている。米国のオバマ大統領は先月19日、韓国大統領選挙で当選した朴槿恵(パク・クンヘ)氏に送った祝電の中で「韓米同盟はアジア・太平洋地域の平和と安定のリンチピン(核心)の役割を果たしてきた」と述べた。

 韓米同盟は60年間にわたり、韓国が築き上げてきた経済成長と反映の基礎となった。韓国は、第2次大戦後に独立した新生国家の中で、産業化と民主化の両方に成功した国に挙げられる。韓米同盟により、北朝鮮の挑発に対する安全弁を確保できなかったとしたら、こうした「韓国の成功神話」も不可能だったと評されている。今や韓国は、グローバルパワーにまでのし上がっている。
ーーーーーーーーーーーーー

以前に『中央日報』に韓国系アメリカ人で、ブッシュ(息子)大統領時代に国家安全保障会議のアジア部長をしていたヴィクター・チャという人は次のように書いています。

まず、1960年代の韓国の目覚しい経済成長は、日本支援がなかったとすれば不可能だったというのが歴史的な事実だ。50年代の米国の援助専門家は、韓国は戦争で苦痛を受けた農業国にしか成長しないと予想した。こういう予想は韓国の鉄鋼・化学産業ブームを計算に入れなかったために完全に外れた。もちろん日本の資金・技術・素材支援は慈善レベルで提供されていたのではなく、冷戦時代の米国の圧力によって行われたものだ。しかしその結果は誰も予測できなかった目覚ましい発展につながり、さらには日本を超える分野も出てきた。サムスン電子の営業利益はライバル企業の日本の3大電子企業を合わせたものよりも多い。これは非常な努力の結果だが、日本の初期支援がなかったとすれば、決して成し遂げられなかったはずだ。
ーーーーーーーーーーーーー
果たして、日本がアメリカの「圧力」で韓国に援助したのかは疑問が残るところですが、チャの主張することの方がはるかに事実に即していると思われます。

とうとう韓国は、日本が援助したことも忘却してしまったようです。どこまで日本を「侮辱」すれば気がすむのでしょうか。