イギリス人学者ロナルド・ドーア氏が書いた『日本の転機』を読了しました。
イギリスのリベラル派が書いた国際関係論といった趣きの本です。至る所に、イギリス人ぽい皮肉がこなれた日本語で書かれてあり、読んでいて不思議な感じがしました。
前半部分は、中国の勃興について書かれてあります。イギリスの進歩派も日本と同様にこれからも着実に発展していくと考えているようです。私のように歴史は循環しながら進んでいくと思っている者からすれば、そうですかという感じで、今回はその部分は取り上げません。
後半部分は、イランと核兵器問題について書かれてあり、私としてはこちらの方に興味を惹かれた次第です。
ドーア氏も、イランとの戦争の可能性が大と考えておられるようで、実際に戦争になったら「爆撃は残念なことで、しないに越したことはなかった。だが、核不拡散条約に照らせば、イスラエルの爆撃は正当化できる。イランが核兵器を作ることはどうしても制止しなければならないのだから」というレトリックが使われると考えているようです。
このような考え方をするのが、米国、日本、イギリスでは95%。フランス、ドイツは50%であろうかと指摘しています。
ここでドーアが指摘する大切なポイントは、「核不拡散条約を維持するための紛争が核兵器の拡散の予想結果より、よっぽど多くの人命を奪いそうな危険性を孕んでいる」というものです。
ここで私が思い出したのが1994年におきた米朝の核危機でした。
あの時も、北朝鮮が核拡散防止条約から脱退し、寧辺で勝手に燃料棒を取り出す気配を見せたのです。
そこで、クリントン大統領が北を爆撃する一歩手前までいったのですが、カーター元大統領の仲介でどうにか騒ぎはおさまりました。しかし、最終的には北朝鮮は核保有国になってしまいました。
もし、あの時にアメリカが爆撃していれば、どうなっていたでしょうか。
北朝鮮が核保有国になることは防げたでしょうか。北朝鮮は爆撃に対して反撃したでしょうか。また、中国はどういう態度をとったでしょうか。
疑問だらけですが、当時の日本や韓国ではアメリカの爆撃に賛成していなかったと私は思っています。
あの時、日本は戦争になる可能性よりも北朝鮮の核保有を選択したのです。
一方、イスラエルは、イランが北朝鮮になる可能性を絶対に阻止するつもりなのです。
ドーアのいう平和目的に作られた核拡散条約が戦争の引きがねになっているというのは正しいと思います。
ドーアはこの本の最後の部分で、ボロボロになった核拡散条約に変わるものを提唱していますが、これは別の機会に書くつもりです。
イギリスのリベラル派が書いた国際関係論といった趣きの本です。至る所に、イギリス人ぽい皮肉がこなれた日本語で書かれてあり、読んでいて不思議な感じがしました。
前半部分は、中国の勃興について書かれてあります。イギリスの進歩派も日本と同様にこれからも着実に発展していくと考えているようです。私のように歴史は循環しながら進んでいくと思っている者からすれば、そうですかという感じで、今回はその部分は取り上げません。
後半部分は、イランと核兵器問題について書かれてあり、私としてはこちらの方に興味を惹かれた次第です。
ドーア氏も、イランとの戦争の可能性が大と考えておられるようで、実際に戦争になったら「爆撃は残念なことで、しないに越したことはなかった。だが、核不拡散条約に照らせば、イスラエルの爆撃は正当化できる。イランが核兵器を作ることはどうしても制止しなければならないのだから」というレトリックが使われると考えているようです。
このような考え方をするのが、米国、日本、イギリスでは95%。フランス、ドイツは50%であろうかと指摘しています。
ここでドーアが指摘する大切なポイントは、「核不拡散条約を維持するための紛争が核兵器の拡散の予想結果より、よっぽど多くの人命を奪いそうな危険性を孕んでいる」というものです。
ここで私が思い出したのが1994年におきた米朝の核危機でした。
あの時も、北朝鮮が核拡散防止条約から脱退し、寧辺で勝手に燃料棒を取り出す気配を見せたのです。
そこで、クリントン大統領が北を爆撃する一歩手前までいったのですが、カーター元大統領の仲介でどうにか騒ぎはおさまりました。しかし、最終的には北朝鮮は核保有国になってしまいました。
もし、あの時にアメリカが爆撃していれば、どうなっていたでしょうか。
北朝鮮が核保有国になることは防げたでしょうか。北朝鮮は爆撃に対して反撃したでしょうか。また、中国はどういう態度をとったでしょうか。
疑問だらけですが、当時の日本や韓国ではアメリカの爆撃に賛成していなかったと私は思っています。
あの時、日本は戦争になる可能性よりも北朝鮮の核保有を選択したのです。
一方、イスラエルは、イランが北朝鮮になる可能性を絶対に阻止するつもりなのです。
ドーアのいう平和目的に作られた核拡散条約が戦争の引きがねになっているというのは正しいと思います。
ドーアはこの本の最後の部分で、ボロボロになった核拡散条約に変わるものを提唱していますが、これは別の機会に書くつもりです。
