前回のブログにも書きましたが、私は以前から毛沢東が大躍進や文革などでせっかく作った国家をどういう理由で破壊したのかがわかりませんでした。

同じことは、日系の工場を破壊した今回の反日暴動にも言えます。

そこで偶然、ニューズ・ウィーク日本版に李小牧という中国人が書いた文章に目が留まりました。

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 そして何より、日本人にとって信じ難いことだが、中国人の中には自国に対する破壊願望が存在する。実際、微博には「もし戦争になって勝ったら釣魚島を取り返すことができる。負けたっていい。なぜならそれをきっかけに『新中国』が誕生するからだ!」というかなり際どい書き込みが現れた(すぐ削除されたが)。貧しい農民にとっても知識人にとっても、中国は非民主的で腐敗に満ちた不満だらけの国だ。「こんな国、壊してしまいたい!」という衝動を、実はあらゆる中国人が共有している。その衝動が、デモで解放されたのだ。
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中国人にはこのような「自己破壊願望」があるというのです。

中国共産党は社会主義と言いながら、世界で最も貧富の差がある国家を作ってしまいました。共産党のエリート達はこれからもこのような国を維持していこうと思っているのでしょうが、一般国民はそのように思っていないわけです。

やはり、これからの中国を考えるには、この厄介な「破壊願望」を持った一般の中国人と共産党の関係がメインになっていくものと思われます。