イギリスのテレグラフ誌が、ギリシャの悲劇をこう伝えています。

「我々は毎日新しい苦痛を読まされる。以前はプライドの高かったブルジョアもパンの配給のために、列に並ぶ。抗がん剤が政府資金が底をついたために買えない。年金は削られ、生活水準は下がり、雇用は打ち切られ、EUでもっとも低かった自殺率が最も高くなってしまった。」

いよいよギリシャの物価が今年から、マイナスになり「デフレ」に突入する予定です。そしてギリシャでも自殺率が上がっているようです。

クルーグマン教授は、ギリシャがこの苦境から脱するには、ギリシャがユーロから離脱することで自国の通過安を利用し「競争力」を得ることができると提案しています。

もう一つは、ドイツなどが4%のインフレをわざと起こして、ドイツ自身の競争力を下げ、ギリシャなどの国が輸出しやすい環境を作ってあげることを指摘しています。

後者の提案は理論的には正しいのでしょうが果たして政治的に可能かどうか疑問が残ります。

よって、ギリシャがユーロから離脱することが、ギリシャがこれ以上悲惨な道を歩まない方法だと私は思っていたのですが、ギリシャ人はユーロ残留を望んでしまいました。

まだまだ欧州の不透明感は続きそうです。