今ちょうど、クルーグマン教授の最新刊『今、恐慌を終わらせよ』という本を読んでいる途中です。(読み終わったら別の感想を書きたいと思います。)

この本の中で、クルーグマン教授がイギリスのキャメロン政権を批判している部分があります。

キャメロン政権は、ヨーロッパ危機の最中、なぜか消費税を引き上げたり、公務員を削減する緊縮財政をとったのでした。

なぜ、そのようなことをしたのかといえば、増え続ける財政赤字を減らせば、経済に「信頼感」を与え、経済も成長すると考えたようです。

日本にも、増税したら景気が良くなると主張する経済学者は存在します。

さて、緊縮財政をとったイギリスの経済はどうなったでしょうか。

『ガーディアン』誌には「国家統計局によれば、2012年の第一四半期はマイナス0.3%の成長だった」と書かれています。

クルーグマン教授は、キャメロン政権のやり方は、1929年の大恐慌の時よりもひどいと書いています。

日本は橋本政権の時にイギリスと同じような経験をしています。さらに今回のイギリスの例を見ても野田政権は消費税を上げるのでしょうか。