昨日、YOUTUBEで藤原正彦さんの『天才数学者列伝』を見ていて、少し感じるところがあったので、書いてみようと思います。

藤原さんは、イギリスのニュートンと日本の関孝和を比較して次のように言っていました。

江戸時代の関孝和の和算は、一部ではニュートンの発見を上回るものが存在した。しかしながら、ニュートンの発見が欧州では自然科学や宇宙論と結びつき発展したのにもかかわらず、日本ではそのような発展は見られなかった。

それはなぜか。欧州には、「この世は全てキリストが作った」という「偏見」が存在し、その「偏見」のおかげで神から与えられた数学も、楽々と自然科学に応用できたのである。

一方、日本にはそのような思想は存在せず、和算の自然科学への応用は起こらなかった。

藤原さんの「この世は全て神が作った」というキリスト教の見方が西欧の発展につながったというのは、私にも納得できます。

実は、私も最近、「歴史は神が作ったもの」という考えに傾きつつあります。

先の戦争についても、以前はどうにかして防げる方法があったかもしれないと考えていましたが、今はアメリカとの戦争は必然だったと思っています。

「歴史は神が作ったもの」という考えは、私の「偏見」かもしれませんが、その「偏見」が西欧文明を作ったのだとすれば、意外と正しいのかもしれません。

これから先の出来事も神によって決められているのです。ただ、どのように決められているのかは、私にはわかりません。