昨日、NHKスペシャルで民主党政権の内部を暴いた番組をやっていました。

その中で、鳩山由紀夫元総理が、普天間問題でマニフェストを無視して、アメリカとの合意に戻ったことをオバマ大統領から受けとった手紙を見せながら、目に涙を浮かべて説明していました。

オバマ大統領の手紙は、鳩山首相がアメリカとの合意に戻ったことを褒め称える内容でした。

しかし、私はその手紙を見ながら、これって完全に相手からバカにされているんじゃないのかと感じてしまいました。

本当にアメリカが、鳩山首相を高く評価するなら、基地問題で少しぐらいは譲歩するからです。びた一文負けないで、その結果首相の座を追われながら、相手から感謝される手紙を受け取っただけで涙を見せるナイーブな政治家が日本の首相だったわけです。

では、普天間問題を日本に有利に解決する方法はなかったのでしょうか。

元外交官の孫崎享氏は、「普天間が日米安保に占める割合は全体の10%ぐらいで、他の90%を犠牲にはしないだろう」とのことを語り、鳩山総理に伝えたそうですが、こんな分析を伝えたのだけでは何らの意味もありません。

そのことを具体的にアメリカに示すには、日本に有利に解決しないと日米安保を放棄するぞと相手を脅かすぐらいでないとダメなのです。

例えば、吉田茂元首相は朝鮮戦争中に、アメリカと駆け引きをして、「どの国も日本に軍を駐留させるとは思っていない」などと国会で発言しているのです。

これを聞いたアメリカは動転したのでした。

こういう駆け引きが出来ない時点で、安保や外交問題を争点にするのは間違いでした。

戦後日本の「属国」状態が、鳩山首相のようなナイーブな政治家ばかりを生んだ原因だと私は思います。