ネオリベ経済学者の池田信夫氏がブログに次のように書いています。
「反グローバリズムには共通の錯覚がある。それは自分の得意なことに特化すれば互いに利益を得られるという比較優位の原理が直観的にわかりにくいため、内田樹氏のように「貿易黒字はよいことで赤字は悪いことだ」という重商主義を脱却できないことだ。これは80年代にアメリカが日本の「対米貿易黒字」を批判して貿易摩擦が起きたときも、アメリカの政治家がもっていた錯覚だ。」
比較優位の法則は、クルーグマン教授によれば経済の「効率」を高めると書いています。
しかし、現在の需要不足経済の時に、生産性を高めたら失業率が高まるだけではないですか。生産性を上げることは、同じものを作るのにより少ない労働者しか必要ないからです。
さらに、以前クルーグマン教授の本に書いてあったことですが、生産性を上げれば賃金が上がり、その結果として生活水準が上がると書いてありました。
しかし、アメリカの90年代からの経験によれば、生産性が上がってもほとんど賃金は上昇していないのです。代わりに、経営者と株主に利益がいってしまったのです。
つまり、グローバリゼーション下で、生産性を上げてもほとんど一般労働者に利益は渡らないのです。
70年代のインフレ時代に、自由化など生産性をあげる政策はうまくいったかもしれないが、このデフレ時代にそのような政策がうまくいく保証は絶対ありえません。
「反グローバリズムには共通の錯覚がある。それは自分の得意なことに特化すれば互いに利益を得られるという比較優位の原理が直観的にわかりにくいため、内田樹氏のように「貿易黒字はよいことで赤字は悪いことだ」という重商主義を脱却できないことだ。これは80年代にアメリカが日本の「対米貿易黒字」を批判して貿易摩擦が起きたときも、アメリカの政治家がもっていた錯覚だ。」
比較優位の法則は、クルーグマン教授によれば経済の「効率」を高めると書いています。
しかし、現在の需要不足経済の時に、生産性を高めたら失業率が高まるだけではないですか。生産性を上げることは、同じものを作るのにより少ない労働者しか必要ないからです。
さらに、以前クルーグマン教授の本に書いてあったことですが、生産性を上げれば賃金が上がり、その結果として生活水準が上がると書いてありました。
しかし、アメリカの90年代からの経験によれば、生産性が上がってもほとんど賃金は上昇していないのです。代わりに、経営者と株主に利益がいってしまったのです。
つまり、グローバリゼーション下で、生産性を上げてもほとんど一般労働者に利益は渡らないのです。
70年代のインフレ時代に、自由化など生産性をあげる政策はうまくいったかもしれないが、このデフレ時代にそのような政策がうまくいく保証は絶対ありえません。