私は以前から現在のアメリカとイランの政治的な緊張関係を理解するのに、戦前の日米関係が参考になると主張してきました。
戦前の日米関係を悪化させていたのは、日本と中国の戦争でアメリカのルーズベルト大統領は日本軍の中国からの撤退を求めてきました。現在のイランの問題は、核をめぐる問題が中心になっています。
戦前、日中戦争という日米関係の棘を抜こうと考えたのが近衛首相で、彼はルーズベルトと直接談判して中国からの撤退の代わりアメリカからの厳しい経済制裁をやめてもらおうと考えていました。
そして頂上会談がうまくいけば、中国からの撤退を直接天皇に奏上して実行に移そうと考えていたようです。もちろんこのような近衛の考え方に反対しているものも多く、天皇の側近である木戸内大臣がその筆頭でした。
アメリカの駐日大使のグルーも近衛の提案に乗り気で、アメリカで根回しを行ったのですが、結局は反対派に潰されてしまいました。これが原因で近衛は退陣し、次に首相になったのは陸軍の東条で、中国からの撤退はほとんど不可能になります。この時点で太平洋戦争のスイッチはオンになってしまったのです。
イランの場合、近衛首相の立場にあたる人が現在のアフマディネジャド大統領です。彼は派手な言動の割に実際は熱心にアメリカとの交渉に望んでいます。ワシントン・ポストにファリード・ザカリアが次のように指摘しています。
「イランの内政の文脈では、アフマディネジャド大統領は、実際主義者(pragmatist)である。彼は宗教指導者の影響力を刈り取ろうとしている。ここ数年、アフマディネジャドは数回に及び、不完全ではあるが、アメリカとの交渉を提案した。彼はウラン濃縮の国際的コンソーシアムを提案したし、トルコとブラジルの共同提案を受け入れた。そして、彼はウラン濃縮を5%レベルでやめておくことも提案したのだ。」
オバマ大統領は彼の提案を真面目に取り上げるつもりがあるのでしょうか?どうも戦前のルーズベルト政権のように反対するものが多く、オバマ大統領は無視するかもしれません。
そしてアフマディネジャドが退陣したら、次の政権はアメリカに対する融和派ではなく、強硬派が政権につくでしょう。ちょうど近衛の後に東条が首相になった戦前の日本のように。
戦前の日米関係を悪化させていたのは、日本と中国の戦争でアメリカのルーズベルト大統領は日本軍の中国からの撤退を求めてきました。現在のイランの問題は、核をめぐる問題が中心になっています。
戦前、日中戦争という日米関係の棘を抜こうと考えたのが近衛首相で、彼はルーズベルトと直接談判して中国からの撤退の代わりアメリカからの厳しい経済制裁をやめてもらおうと考えていました。
そして頂上会談がうまくいけば、中国からの撤退を直接天皇に奏上して実行に移そうと考えていたようです。もちろんこのような近衛の考え方に反対しているものも多く、天皇の側近である木戸内大臣がその筆頭でした。
アメリカの駐日大使のグルーも近衛の提案に乗り気で、アメリカで根回しを行ったのですが、結局は反対派に潰されてしまいました。これが原因で近衛は退陣し、次に首相になったのは陸軍の東条で、中国からの撤退はほとんど不可能になります。この時点で太平洋戦争のスイッチはオンになってしまったのです。
イランの場合、近衛首相の立場にあたる人が現在のアフマディネジャド大統領です。彼は派手な言動の割に実際は熱心にアメリカとの交渉に望んでいます。ワシントン・ポストにファリード・ザカリアが次のように指摘しています。
「イランの内政の文脈では、アフマディネジャド大統領は、実際主義者(pragmatist)である。彼は宗教指導者の影響力を刈り取ろうとしている。ここ数年、アフマディネジャドは数回に及び、不完全ではあるが、アメリカとの交渉を提案した。彼はウラン濃縮の国際的コンソーシアムを提案したし、トルコとブラジルの共同提案を受け入れた。そして、彼はウラン濃縮を5%レベルでやめておくことも提案したのだ。」
オバマ大統領は彼の提案を真面目に取り上げるつもりがあるのでしょうか?どうも戦前のルーズベルト政権のように反対するものが多く、オバマ大統領は無視するかもしれません。
そしてアフマディネジャドが退陣したら、次の政権はアメリカに対する融和派ではなく、強硬派が政権につくでしょう。ちょうど近衛の後に東条が首相になった戦前の日本のように。
