オバマ政権が発表したところでは、あるイラン人がサウジアラビアの大使を暗殺するためにメキシコの麻薬カルテルのメンバーを雇おうとしたことが発覚したそうです。

ハーバード大学のワルト教授はこの事件に否定的です。

「イランの指導者は馬鹿ではない。もし彼らがこのようなことを本当に計画していたら、かなり激しいアメリカの報復を予期していたはずである。そのようなリスクがあるなかで本当にイラン政府は犯人と言われているアバブシアーのような人にそのミッションを任せるだろうか。」

一方、元CIAの工作員で中東に関する著書もあるロバート・ベアーはこの事件の行方を次のように書いています。

「現在、もっとも見なくてはならない場所はホワイト・ハウスだ。もしイラン政府が本当にアメリカの本土でサウジの大使を殺そうとしたことが正しければ、これまで行ってきた効き目のない経済制裁以上の制裁を行うかもしれない。今回の事件はアメリカとイランの関係にさらなる緊張をもたらすだろう。」

この事件が本当に事実かどうかにかかわらず、アメリカとイランの関係は一触即発の状態におちいりました。アメリカのマスコミ報道のおかげで、アメリカにとってもっとも危険な敵は、タリバンや核兵器を持った北朝鮮ではなくイランであるというイメージが一般世論に確立してしまいました。

アメリカがイラクと戦争する前にも、アメリカのマスコミはフセイン大統領の核兵器開発やアルカイダとの関係を書きたて、アメリカの世論にイラクがアメリカにとって危険な国であるというイメージを強固なものにしてしまったのです。

同じようなパターンをイランに対するオバマ政権の対応に感じてしまうのです。やはりアメリカとイランの戦争は避けられないのでしょうか。