石油関係の本を数冊書いているマイケル・クレアという人が、アメリカの覇権と石油の支配は密接な繋がりがあると指摘しています。

「豊富な石油はアメリカの軍事力を支えてきた。アメリカの世界覇権は石油で動く船、飛行機、戦車、ミサイルにより成り立っていたからである。中東、特にサウジアラビアがアメリカの石油スタンドの役割を果たしていれば、世界の覇権を維持することは簡単であった。」

ところが、彼によれば全エネルギー消費に占める石油の割合は年々下がっていっているのだそうです。

「世界のエネルギーに占める石油の比率は2010年には38%だったものが、2020年には32%になり2035年には30%にまで下がると予測されている。その代わりに天然ガスと新エネルギーがもっと重要な位置を占めると予想されている。」

日本にとっても石油問題は国家の運命と密接に結びついていました。とくに昭和時代はそうでした。日本がアメリカと戦うことを決断したのもアメリカから石油を止められたからでした。また田中角栄が失脚したのも、アメリカの石油戦略から離脱しようとしたからだという説もあります。

ところがクレアの主張するように石油がエネルギーの主要部分から脱落するのであれば、日本もこれまでと違った戦略をとれる可能性があります。

特に、天然ガスでは日本にもメタンハイドレートなどが近海にたくさん埋蔵されていることがわかっています。

石油戦略からも、アメリカの覇権が終わり日本の独立の可能性が予測できるのです。

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