イギリスの経済評論家マーティン ウルフが興味深いことを指摘しています。

「アメリカとドイツの10年ものの国債の金利は約2%でこれは日本の1997年10月の値と同じである。これらの国もデフレに向かっているのだろうか。一つの大きな不況がくればそうなるだろう。財政赤字や中央銀行のバランスシートに着目しハイパー・インフレを恐れるよりも、デフレに向かう方がもっと怖いと私は思う。」

マーティン・ウルフが指摘する日本の1997年10月といえば、ちょうど橋本政権の時です。この時橋本総理は、消費税を引き上げて日本経済を悪化させてしまいました。翌年の1998年から日本はデフレに突入してしまったのです。

今現在、世界経済は瀬戸際にあります。

マーティン・ウルフは日本の1997年を指摘し、クルーグマン教授はルーズベルト大統領が緊縮財政に転じてアメリカをデフレに陥れた1937年を例に挙げていました。

世界の先進国は今、We are not Japanese. か We are all Japanese.の瀬戸際にいるのです。