ニューヨーカー誌の記事です。

この文章の中で著者はヨーロッパ中央銀行総裁が現在の経済状況でインフレを気にして金利を上げようとしていることを批判しています。

最後のほうで「ドイツでヒトラーが登場したのは、ワイマール共和国でのハイパー・インフレのせいでなく、大恐慌のせいである」と書いてあるのはナルホドです。

日本の経済評論家の多くはこれ以上財政の拡大を行ったら、日本は財政が破綻しハイパー・インフレがやってくると脅かします。

しかし、一般国民にとって、デフレとハイパー・インフレ、どちらが辛いのでしょうか。

日本で自殺者が3万人を突破したのは1998年からで、デフレが始まった時と一致します。

デフレの方が、ハイパー・インフレよりもキツイという仮説を立てることもできるのかもしれません。

それなのに、経済学者がハイパー・インフレがくると脅かすのは、インフレになって自分の財産が目減りするのがイヤなのかもしれません。