三橋貴明さんがブログに次のような言葉を書いています。

 中国はともかく、韓国との関係については、日本は「適当に離れて付き合う」のが最も正しい距離感だと思うわけです。かつてのように「最も遠い隣国」的な付き合い方が、恐らくお互いのためでしょう。

 同じようなことを渡部昇一教授も以前に書いておられました。果たして現在このようなことは可能なのでしょうか。

 明治以来、日本の朝鮮半島政策には一貫したものがあります。それは中国やロシアといった大陸の大国に朝鮮半島を支配させないというものでした。

 第2次大戦後も基本的には変わっていません。池田勇人首相は「釜山が赤化した場合、日本の治安にたいして大きな影響を及ぼすだろう。したがって南朝鮮の反共体制にたいし日本は重大な関心を払わなければならない」と書いています。(ロー・ダニエル『竹島密約』)

 韓国もこのような日本の立場を知っていますので、それを利用して無理難題を日本に要求してきます。

 経済協力をしろ。竹島を放棄しろ。教科書を書き換えろ・・・・・etc。

 これからも「統一」にかかる金を肩代わりしろなどと要求されるのかもしれません。

 そこで、三橋氏のいうような「最も遠い隣国」のような関係になるためには、これまでの日韓関係の前提条件が根本的に変化しなくてはなりません。

 それは「朝鮮半島が中国やロシアの影響下に入っても、釜山が赤化されても日本の安全保障には一切関係がない」と言い切れた場合です。

 この命題が正しければ、現在の韓国とのつきあい方を根本的に変えられます。

 しかし、私にはそう断言できる自信がありません。

 結局はこれまでのような「ズブズブ」な関係が続いていくのでしょう。