この記事によれば、フリズビーやフラフープを中国で作っているWham-Oという会社は、去年半分の生産量をアメリカに戻したそうです。またNCR、キャタピラーやGEなどもアメリカに戻ってきていると書いています。

 中国からアメリカに製造業が戻っている背景には、中国人労働者の賃金上昇にあります。現在中国人の平均賃金はアメリカ人の31%しかないのですが、それが2015年には44%にまでなると書いています。特に沿岸部の賃金の上昇はもっと激しいようです。

 ところがアメリカと中国の労働者の生産性を考慮にいれると2015年には中国とアメリカで製造するコストはほとんど一緒になるみたいです。

 さらに中国では、物流のコストも上昇するし、電力の不足から各工場は高価な自家発電を求められているので、さらにコストが高くなると書いています。

 いずれにしろ、低賃金を利用した中国の「世界の工場」路線に翳りが見えてきたことだけは確かなようです。