キューバにガンタナモ基地という米軍基地があります。アメリカ軍がアラブ人を虐待して有名になったところです。

 私は昔、アメリカと仲違いしているキューバに米軍基地が存在している理由がわかりませんでした。

 アメリカがキューバを獲得したのは1898年の米西戦争の結果でした。最初アメリカはキューバをスペインから独立させると言っていたのですが、戦争に勝利すると180度立場を変えます。

 アメリカのキューバ支配はアメリカ議会が可決したプラット条項をもとに行われました。アメリカがキューバの占領をやめるかわりに米軍基地の存続を可能とする憲法をキューバが受け入れること(戦後の日米関係にとても似ています。)やアメリカの承認なしに他の外国と条約が結べないなどの不平等なものです。

 アメリカはもう一方でキューバに議会の選挙を導入しました。ただ不平等条約下での議会選挙は決して安定的なキューバの政治をもたらすことはありませんでした。

 フランクリン ルーズベルトの時代になるとますますキューバは不安定になり、アメリカはとうとうキューバの軍人にクーデターをそそのかすことになるのです。

 それがバティスタ政権といわれる時代です。バティスタはとうとう1952年に議会の選挙を廃止してしまいました。この選挙に出馬しようと考えていた人が若き弁護士のフィデル カストロでした。

 このようなアメリカとキューバの歴史についてoverthrow(転覆)という本を書いたスティーブン キンザーは次のように述べています。

「カストロの登場はアメリカのこれまでの政策の結果である。もしアメリカがキューバの独立を阻害していなければどうなっただろう。もしアメリカがこれまでの圧政的なキューバの指導者に反対していたらどうだったろう。もしキューバでの選挙が1952年に行われていたら、カストロのような人は出てこなかったに違いない。」

 ここで私が言いたいのは、いくらアメリカがキューバで軍事基地を獲得できたとしても、キューバ自体があのように反米化してしまったら元も子もないということです。

 オバマ大統領の米軍基地維持政策も同じ危険性があるのです。