「アメリカは民主化を支持する」
このような言葉はアメリカの歴代大統領が語ってきたことですし、アメリカの知識人も同じようなことを書いてきました。
しかし、最近私はこの言葉が本当かどうか疑っています。
エジプトで親米派の独裁者ムバラク大統領に対して反対デモが起こったときに、オバマ大統領やクリントン国務長官は最初どっちつかずの態度でした。しかし、これはまだましなほうで、もっとひどいのはバーレーンに対してです。
バーレーンという国は少数派のスンニ派が多数のシーア派を支配しているのですが、「アラブの春」によってシーア派の人達が反対の声を挙げました。するとスンニ派の指導部は同じくスンニ派のサウジアラビアに応援を頼み、シーア派に対して弾圧を始めたのです。
ところが、アメリカはバーレーン指導部のやり方に対してあまり非難の声をあげないのです。なぜなら現在のバーレーンには米軍基地が存在しているからなのです。
同じことは日本にも言えます。日本で55年体制以降、政権交代が始めて起こりました。(本当は細川政権が最初でしたが)日本での平和裡な政権交代に対して、「民主主義」を重要視するアメリカは寛大に見守ってくれると思っていたのですが、そうではありませんでした。
というのも、鳩山政権は沖縄米軍基地の移転を公約としていたからです。鳩山政権に対してオバマ大統領は冷たく当たり、悲惨な結末を迎えたのです。
バーレーンの場合も、日本の場合もオバマ大統領の思いは、決して民主主義の促進ではなく、米軍基地の維持だったのです。
つまり「アメリカは民主主義を愛する」というのは間違いで「アメリカは米軍基地を愛する」というのが正解のようです。
次回は「アメリカの民主主義という理念」と「米軍基地という利益」が交錯したアメリカとキューバの関係を考察してみます。
このような言葉はアメリカの歴代大統領が語ってきたことですし、アメリカの知識人も同じようなことを書いてきました。
しかし、最近私はこの言葉が本当かどうか疑っています。
エジプトで親米派の独裁者ムバラク大統領に対して反対デモが起こったときに、オバマ大統領やクリントン国務長官は最初どっちつかずの態度でした。しかし、これはまだましなほうで、もっとひどいのはバーレーンに対してです。
バーレーンという国は少数派のスンニ派が多数のシーア派を支配しているのですが、「アラブの春」によってシーア派の人達が反対の声を挙げました。するとスンニ派の指導部は同じくスンニ派のサウジアラビアに応援を頼み、シーア派に対して弾圧を始めたのです。
ところが、アメリカはバーレーン指導部のやり方に対してあまり非難の声をあげないのです。なぜなら現在のバーレーンには米軍基地が存在しているからなのです。
同じことは日本にも言えます。日本で55年体制以降、政権交代が始めて起こりました。(本当は細川政権が最初でしたが)日本での平和裡な政権交代に対して、「民主主義」を重要視するアメリカは寛大に見守ってくれると思っていたのですが、そうではありませんでした。
というのも、鳩山政権は沖縄米軍基地の移転を公約としていたからです。鳩山政権に対してオバマ大統領は冷たく当たり、悲惨な結末を迎えたのです。
バーレーンの場合も、日本の場合もオバマ大統領の思いは、決して民主主義の促進ではなく、米軍基地の維持だったのです。
つまり「アメリカは民主主義を愛する」というのは間違いで「アメリカは米軍基地を愛する」というのが正解のようです。
次回は「アメリカの民主主義という理念」と「米軍基地という利益」が交錯したアメリカとキューバの関係を考察してみます。
