『朝まで生テレビ』を見ながらうとうとしていると田原総一郎氏が共産党の人に向かって『お前は人間ではない』と断言していたのを聞いて目が覚めました。

 田原さんは共産党はいつも現代の基準で過去を裁くくせがあるのでそれを注意したかったようです。このこと自体は私も正しいと思います。

 さて今回は元外務官僚の孫崎享さんの独壇場でした。

 彼が北方領土問題でこのブログにも取り上げたことのある「ダレス国務長官の介入」などを必死に訴えていましたが、森本敏さんなどの親米派はそれを聞いて冷笑していました。

 また孫崎さんは日本と中国が尖閣諸島などで戦争になってもアメリカは助けにこないことを力説していました。

 さらに将来の中国の軍拡に対して日本はついていけないから、中国に対しては「融和」しかないことも話されていました。(この点に関して私は賛成しかねます。)

 ここで疑問がわいてきます。

 孫崎さんの話を聞いているとこの人は本心では日米安保には反対ではないのかと思えてきます。しかし、それをあえて口には出しません。やはり出世した元外務官僚にはそれを言い出せないタブーがあるのでしょう。

 私が今回の『朝まで生テレビ』で最後まで意見が一致したのが、右翼の木村三浩氏でした。

 彼は尖閣諸島の問題はつきつめれば「漁業権」の問題であると考え、日、中、韓、台であの地域の取り決めを結ばなければならないと主張し、日米安保に対しても破棄すべきだと明確に答えていました。

 田原氏から核兵器について突っ込まれていましたが、彼は核の議論をすることの必要性には言及していましたが、核武装については躊躇しているようでした。

 右翼の人にシンパシーを持つことになった今回の『朝まで生テレビ』でした。